南インドケララ州のアレッピーはバック・ウォーターと呼ばれる水郷地帯で、それがまた観光の目玉となっています。
目玉が水郷ということは、やはりそこは船で巡るのが正統派となりましょう。
まあ私は9年前にここに来た時は、オートリキシャで陸上を少し廻っただけでしたが、それでもかなり感動しました。
一番手軽に水郷を巡るには、こうした観光用の小さな船(ボート)がいいでしょう。
小さな船なら複雑に入り組んだ細い運河にも入って行けますので、椰子の生い茂る水郷の美しい風景を間近にして、ここで暮らす人々の生活に思いを馳せるなんてことができるわけです。
また時間とお金に余裕のある人は、ハウスボートがお勧めです。(私は利用したことがないのでホントはお勧めとか言えないのですが・・・まあ私もぜひ乗ってみたいなと思っているのでお勧めするわけです)ハウスボートというのは宿泊施設を備えた船のことで、その形は昔の米運搬船に似せて造られているということで実に水郷情緒満点です。
しかも客室はエアコン完備の上に、見晴らしのいいテラスが設けられていたりと、それはもう豪華なのです。(私は外から眺めただけですが)
またハウスボートはそのまま水郷クルーズが楽しめるだけでなく、景色のいい気に行った場所に停泊させることもできますので、夕暮れにテラスでワインを飲みながら、「この景色はぜんぶ君のものだよ。そしてそんな君はボクのものさ」なんてことをささやくのです。
あー、アホらし。
えー、さて、あまりお金はないけど時間ならちょっとだけある、という私の場合、水郷クルーズのためにアレッピーで一日過ごしてしまうというのがちょっともったいない気がしましたので、クルーズしながら次の街へ移動して行くという船に乗ることにしました。それなら一石二鳥、いえ、一船二町でお得なのです。
その航路は、ここアレッピーとクイロン(コッラム)とを結ぶ一日一便の観光船(この写真のものです)でした。クイロンという街はアレッピーから90kmほど南下したところにある町なのですが、なんとそこまで運河や川、湖沼などを通って行けば、船で行けてしまうのです。
ただし所要時間は約8時間と一日仕事です。
バスを使えば2時間ちょっとで行けるところを、わざわざ何倍もの時間をかけて行くわけですので、それなりの覚悟が必要なのであります。
それでは、覚悟のできた人だけ乗船し、出航したいと思います。
ウェルカム!オン、ボード!
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