「お前はいったいインドで何を食べておるのだ」
インドの食べ物といったらやはり「カレー」です。
まあインドでは一般的には「カレー」という言い方はしないのですが、日本人から見たら各種スパイスを使用した食べ物は全部「カレー」のように思えます。
なのでここはやはり「インドの食べ物はカレー」と言ってもいいでしょう。
では、インドに行ったら最初から最後までカレーカレーの連続技を耐え忍ばなければならないのかというと、決してそんなことはないわけです。
インドにだっていろんな食べ物があるのです。
今回はそんなカレー以外の食事をご紹介させて頂きます。
まずは「空飛ぶインド」エア・インディアの機内食から見て行きましょう。
この食事はノンベジタリアン用のもので、内容は「インド風チキンカレー」「ピラフ」「香味野菜」といったラインナップです。
まだ日本を出たばかりで元気ですので、早くもインドに染まろうとつい「インド人メニュー」を選んでしまいますが、毎回ほとんど同じものなので私はもう飽きてしまいました。
手前左の白くて丸いのは「パッパル」というもので、薄くてパリパリしていてビールによく合います。
私はできれば食事じゃなくてビールとパッパルをもっと欲しいといつも思うのであります。
さて次は、大変いきなりではありますがマクドナルドです。
「おい、ちょっと待てよこら!その前にもっとインド的な食事とかがあるだろ!そーゆーのに飽きたら初めてマックだろ!」
とおっしゃる方もあるかと思いますが、インドに行って食べるところが見つからなかった場合にとりあえず飛び込むところですので、早めに見ておくといいのです。
別に写真の順番をそうしてしまったから、屁理屈を言って先に説明しようとしてるわけではありません。
はい!これが「マハラジャ・セット」99ルピーです。
*セット内容は「マハラジャ・バーガー」「ポテト」「コーラ」です。
では、マハラジャ・バーガーはどんなものなのかと言いますと、まあビッグ・マックみたいな2段重ねの分厚いハンバーガーなのであります。
「マハラジャ」とは王様のことですので、なんともインドっぽいネーミングじゃありませんか。
日本もビッグ・マックなんて呼び名をやめて「関取バーガー」とかにしたらいいのにと思います。
さて、ここでひとつ注目すべき事があります。
それはバーガーの包み紙やポテトのケースに印刷してあるマーク、これ→とこれ→です。
何のマークだかおわかりでしょうか?
はい、これは「ベジタリアン用」と「ノンベジタリアン用」を識別するためのマークなんです。
つまりのマークがついているものは、肉などを使用してあるノンベジタリアンの食品で、のマークがついているものは、肉やタマゴなどを一切使用していない菜食主義者の方が安心して食べらる食品ということです。
このことはインドでは非常に重要なことですので、ぜひ覚えておきましょう。
それでは先に進みましょう。
えっ?
マハラジャ・マックを包みから出して見せてみろ?
いやあ、そりゃお見せしたいのは山々なんですけどね・・・
そのお・・・写真がですね・・・
あんまりよく撮れてなくて・・・
写そうとすると動いちゃうんですよね・・・バーガーが・・・
わかりましたよ・・・見せますよ・・・見せればいいんでしょ・・・
ほれっ!
中はチキンハンバーグにレタス、玉ねぎ、トマトなんかが入ってます。
で、食べようとするとパンがぼろぼろになっちゃってすごく食べづらいです。
最後の方なんてもう完全に崩壊しちゃって、何を食べてるのかわからないくらいです。
では、次へ参りましょう。
次は・・・インドの庶民の味です。(本当は紹介の順番なんかいい加減です。すみません)
これは「サモサ」と言います。(横の器はチキンクリームスープです)
サモサは餃子の皮のようなものにコロッケの具のようなものを詰め込んで、油で揚げた食べ物です。
なんだか全般的に「ような」な食品ですが、とてもおいしいです。
街角などでも売られていますので、スナック感覚で気軽に食べられるもののひとつです。
次はちょっと豪華な、そして一見そうとは見えないベジタリアン料理です。
これはベジタリアンレストランしかないということを知らずに泊まったホテルのルームサービスです。
本当は肉を食べたかったのですがそうもいかないので、泣く泣く選んだ料理です。
菜食主義にもいろいろ「程度」がありまして、人(宗教的規定)によってタマゴや乳製品などは食べたり食べなかったりするようです。
このホテルのレストランはチーズなどの乳製品はOKなようで、味や調理法にもいろいろ工夫がされており「肉抜き」とは思えないほどの味でした。
お次はおよそインドのイメージとは結びつかない料理です。
これは「トゥクパ」というもので、まあラーメンみたいなものですね。
ぜんぜんインドっぽくないんですが、それもそのはず、これはチベット方面の料理です。
インドも東北部(バングラデッシュの上あたり)の地域は、人種的にも文化的にもチベットやアジアといった感じが強く、こういう料理もあるわけです。
これは上のものとは別の店の「トゥクパ」です。
私としては、上の地味な感じの方がおいしかったですね。
値段はだいたい40~50ルピーです。
これは「モモ」と呼ばれる料理です。
やはりトゥクパと同じインド東北部のものですが、まあ早い話餃子ですね。
これは「ベジタブル・スチームド・モモ」なのですが、辛いソース(赤いやつです)をつけて食べると非常においしいです。
思わずビールが欲しくなる味です。
これも同じくモモです。
当然外見からはわからないのですが、こちらは「マトン」のモモです。
中身によって値段は違いますが、だいたい30~40ルピーといったところでしょうか。
さてさて、次はちょっと高めのテイクアウトものです。
これは「シャミカバブ」というもので、そうですねえ、メンチカツみたいな感じですね。
ひき肉と野菜に各種スパイスを混ぜて練り、丸めて油で揚げたものです。
値段は22ルピーもしました。
こちらもシャミカバブと同じ店のもので、「タンドーリチキンサンド」です。
もう名前からおわかりかと思いますが、タンドーリチキンをパンに挟んだものです。
味は申し分ないくらいにおいしかったですが、ひとつ45ルピーもしてしまいます。
その店には他にもインドの伝統料理をパンに挟んだものがたくさんありまして、「マトン・シークカバブ・ロール」(28ルピー)や「チリチキン・ロール」(28ルピー)などがおいしかったです。
いやあ、ビールが進みましたよ、ははは!
さて、最後はインド料理ではないんですが、金さえ払えばなんでも食えるぞ!ってことで・・・
ええ、ぜんぜんインド料理ではありません。
一応「トルコ料理」ってことになってましたが、たまにはうまいものをと思い、お昼に入ったワールドレストランで食べました。なんと約300ルピーです!
ビールにマッチしてすごくおいしかったです!
えっ?
昼間っからビール飲んだのかって?
まあまあ、いいじゃないですか。
車運転するわけじゃないし。
それにその日、
私の誕生日だったんです。
ビールくらい飲ませてくれえ!