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2001年7月17日(火)デリー・2001年インドの旅第90回

         
  • 公開日:2010年2月18日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

7/17(火) デリー 曇り 気温朝28℃→32℃

6時少し前に、周りの人が動き出した気配で目が覚める。
外はもう都市が近いらしく家がたくさん見える。雨が降っている。

チャイを飲み身支度を整えると、すぐにニューデリー駅に到着。6:45頃。

駅は早朝だからか意外に客引きがおらず、リキシャの客引き程度であった。
メインバザールもまだ人もまばらで歩きやすい。
ホテルの客引きが寄って来て、スターパレスの名刺を見せる。同じ名刺を見せ、予約がすでにしてある旨伝えると、おとなしく引き下がった。
しかしその先にいたじいさんはしつこく、予約をしてあると言うのに、先に立ちスターパレスに連れて行く。しかしフロントの人が我々の顔を覚えており、じいさんは怒鳴られ追い返される。じいさん、入口付近でまだ未練がましくこっちを見ていた。

部屋は約束通り403号室を空けておいてくれた。他は満室とのことであり、予約をしておいてよかったと思う。
お湯はNo.9にTelすれば元のスイッチを入れてくれるとの事。どうりで前は出なかった訳だ。
快適なシャワーを浴び、ヒゲを剃る。

10時過ぎ、出掛ける。

出がけに近くの店とチャイ屋に写真を渡す。
チャイ屋ではチャイを飲みしばらく休む。

そのままステート・エンポリアムまで行く。
途中でトウモロコシを食べる。Rs.5。

3:50帰路に着く。
家にTel.、途中切れたりして3回かけ、Rs.83。
ネットカフェはいっぱいで待つこと40分。
ようやくメールチェックができた。

ホテルで水シャワーを浴び、ルームサービスでガーリックチキン、ライス、チキンスープと水を頼む。

【以下の解説は2010年2月18日のものです】

朝目が覚めると、すでにシークのおっさんはいませんでした。

ベッドを片づけるとすぐに上段の人も降りて来て、シートに並んで座りました。
とは言え、この人とは会話はまったくなく、ただ二人で黙って前の席でまだ寝ているMくんを意味もなく見つめているだけでした。
そんな二人の視線を感じたのか、間もなくMくんも薄眼を開け、じっと自分を見つめる四つの目にちょっと照れたようにしておりました。

ニューデリー駅には6時45分頃到着しました。
まだ完全に動き出していない早朝のニューデリー駅に降り立つと、なんとも懐かしい気持ちが込み上げて来ました。2か月前にはこの駅の外国人専用切符売り場にもなかなか行きつけなかったというのに、今はまるで故郷に帰って来たような気分です。

それはホテルも同じ事で、すでにコルカタ(カルカッタ)から以前と同じ部屋に泊まりたいとリクエストを入れていたこともあり、2か月ぶりに入った部屋は本当に自分の家に帰って来たように思えました。これで今回の旅の振り出しの場所に戻って来たことになり、約70日間、移動距離約8,500kmの旅は一応の終りとなります。
この旅では特に目に見える成果というものはなにもないのですが、この歳にしてこんなにもたくさんの「初めての経験」をしたり、「新しい知識」を得られるとは思ってもみませんでした。なにしろ旅を終えて戻ったこのホテルで、シャワーを使う際にはフロントに電話するとボイラーのスイッチを入れてくれるという「新事実」を知ったほどなのです。
まっ、できればインド到着初日にその言葉が聞き取れていたなら、この旅で泊まったほとんどのホテルで快適なシャワーを浴びることができたわけですけどね。

さらにこの旅では、情け容赦なく襲いかかるインド人のスルドイ攻撃や、思いもよらない親切な行為に、その都度本気で怒ったり喜んだりできた(させられた)ことが、今となって思えばなかなか貴重な体験だったのではないかと思うわけです。

とにかくです、おそらくこの旅で私は少しは成長できたのではないかと思うわけでありまして、この場をお借りしてお礼を申し述べさせて頂くのであります。

実に勉強になりました!インドの国よ!
大変お世話になりました!インドの人たち!

本当にありがとうございました!

おしまい

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