インドのホテルにもいろいろランクがあります。
高級ホテルは国際価格と言いましょうか、インドの物価に関係なく高い料金を取りますし、そうかと思えば一部屋100円や200円で泊まれるホテル(?)もあります。
バックパッカーのように長期間旅行するわけでもないし、かと言ってツアーはちょっと・・・という方には、リーズナブルな料金の中級ホテルが良いのではないでしょうか。
「中級」の定義もいろいろあるでしょうが、私は料金が安くて「三種の神器」がそろったホテルを「中級ホテル」と位置づけています。
インドの宿泊施設における「三種の神器」と言うのは、「トイレ」「シャワー(または風呂)」「エアコン」です。
季節と場所にもよりますが、やはり暑くてホコリっぽいインドでは、お湯の出るシャワーとエアコンは欲しいところです。トイレだって部屋にあった方がいいでしょう。なにしろいつ下痢をしてしまうか分からないのですから。
さて、インドでホテルに泊まるときは、まず部屋を見せてもらうことが肝心です。
見ないで借りるとどんな部屋に通されるか分かりません。窓が無い部屋に通されることだってあるのです。
何事もしっかり確認した上で契約を交さなければならないでしょう。
部屋を見せてもらう際には、やはり「三種の神器」の点検を怠ってはいけません。
なにしろ中級ホテルでは「三種の神器」は独立式のところが多いのです。
高級ホテルでは全館冷房、集中給湯、給水システムがあたり前です。
しかし中級になりますと、エアコンは窓にはめ込んだものですし、トイレの水も普通の家庭みたいに背後にタンクのあるタイプですし、シャワーだって独立した電気式ボイラーが付いていたりするのです。
そしてこれがみごとに壊れていることが多いのです。
以下にそれぞれのトラブル例を挙げてみましょう。
部屋を点検する際のチェックポイントにしてみて下さい。
【エアコン編】
◎動かない
◎冷えない
◎冷えすぎる
◎音がうるさい
◎風向きが変えられない
◎送風が臭い
◎エアコン自体がなかった
【シャワー編】
◎お湯が出ない
◎水も出ない
◎音がうるさい
◎石鹸が泡立たない
◎シャンプーしたら髪がごわごわになった
◎水が四方八方に飛び散る
◎感電しそうで怖くて使えない
◎シャワーそのものがなかった
【トイレ編】
◎流れない
◎水が止まらない
◎便座が割れていて座るとケツを噛む
◎便座が外れていて座るとどこかへ滑って行く
◎便座が黒で生理的にきらい
◎便器が高くて座ると足が爪先立ちになり思うように踏ん張れない
◎なぜか足元がいつも濡れている
◎便器全体がなかった(うそ)
以上、私が知る限りのものをざっと挙げてみましたが、何が起こるか分からないのがインドです。
この他にも信じられないことが起こりうるという覚悟が必要です。
まあ、わざわざインドに行こうという方は、当然平穏無事に旅行が終えられるとは思っていないでしょう。
いえ、むしろハプニングを楽しみに行くという傾向すらあるのかもしれません。
もしそれならば、いろんな設備の付いたホテルに泊まると良いでしょう。
その設備の数だけトラブルがあるはずですから。