インドも今は秋です。
あの悪魔の仕業のような酷暑季にくらべると、それはもう天使が地上に舞い降りたかのような過ごしやすさなのです。
日中の気温なんか摂氏35度くらいなものです。
えっ?暑いじゃないかって?
それが本当に過ごしやすいのです。
日本の夏のように酔っ払いがからんでくるような蒸し暑さとは違い、風がさわやかなのです。まるでわたしとお話しているようなさわやかさがあるのです。
えっ?酔っ払いにからまれた方がマシ!・・・ですか。
とにかくエアコン無しの車でも、走っていさえすれば窓から入って来る風が涼しく感じます。
前回(6月)のインドは45度の熱風で、車の窓から入る風もドライヤーのようだったことを考えれば、天使のそよ風のように心地よいのです。
ただデリーは大気汚染がひどく、一日風を受けていたりすると鼻の中が真っ黒になるのが難点ですが。
この時季インドはお祭りのシーズンでありまして、私の行った時は「ダシャラー」というお祭りの真っ最中でした。
これはヒンドゥー教のお祭りなのですが、インドの人たちはそういった宗教的なものを超えて楽しんでいるようでした。
街なかの広場には移動遊園地が出ており、その入り口には入場者の長い列ができていました。 これは入り口でセキュリティーチェック受けるための列で、テロの頻発するインドではよく見かける光景です。
私は遊園地には入りませんでしたが(仕事でしたからあたりまえですが)柵の外から見たところ、高速回転観覧車やパイレーツ (船がブランコみたいに前後にスイングするやつ)がありました。
「高速回転観覧車」というのは、日本の観覧車のように外の景色をゆったり眺めたり、愛を告白したりするものとは違い、かなり早いスピードでぐるんぐるん回るのです。
あのスピードでは景色を眺めたり、愛を告白するのは至難の業で、それでも無理に告白しようとするとすっごい早口になり、しかも舌を噛みまくり、口中真っ赤にし髪振り乱したものすごい形相で「好きです!」なんて言っても・・・だめだろうなぁ~
夜には爆竹などが鳴らされ、インド人にとってお正月のような盛大なお祭りは、いつ果てることなく(本当は10日間ほど)繰り広げられて行ったのでした。
しかもこのすぐ後には「ディワリー」というお祭りが控えており、インド人は休む間もなく仕事を休まなければならないのです。
大変ですね。インド人って。
さてさて、今回はこのくらいに致しまして続きは次回ということで・・・