明日は早く発つと言っておいたのに、ゲストハウスの入り口はまだシャッターが閉ざされていた。
時刻はもう6時半だが、インド西部に位置するグジャラートの夜明けは遅く、外はまだ薄暗いのでまあ仕方ないか・・・
このゲストハウスはフロントを通らずに外に出られる構造なのだが、玄関が閉まっていてはどうにもならない。一旦フロントに行き、床で布にくるまり寝ている従業員に声を掛けるが、ぐっすり眠りこけていてなかなか起きない。
他の宿泊客に遠慮をしながら何度か声を掛けると、ようやくもそもそ動き出す。
そんな風にして、眠気眼の従業員に玄関のシャッターを開けさせ、やっと外に出ることができた。
まだ明けやらぬディウの街は、メインストリートにもほとんど人がいない。
しかしそこはディウ、灯りのついた店がある。
どうやら夜通しやってる酒場らしい。
くれぐれも酔っ払いには気を付けて、さっと通り過ぎねば・・・
バススタンドにもまだバスは一台もおらず、オートリキシャが整然と並んでいるだけである。
昨日一度このバススタンドに来て、係員にジュナーガル行のバスの時刻を尋ねたところ、7:00とのことだった。
しかしGSRTC(グジャラート州交通局)のサイトでは7:30となっていた。
どちらが正しいかはわからないが、こういう場合は早い方に合わせるしかないので7時前に来たのである。
まあどうしてもジュナーガルに行かなければならないということではないので、どこか他の街に行くバスが先に来たら、それに乗ってしまってもいいなと思っていたら、ジュナーガル行が一番最初に来た。
初めは「最も危険な席」ということで敬遠していた最前列左側の席に座る。それは危機管理が薄らいだというより、ドライバーの運転テクニックと神のご加護を信じてのことである。
結局バスの出発は7時8分だった。
出発時刻に関する情報はどちらも正しくなかったということになるが、7時前にちゃんとバススタンドに来て待っているという判断は「正解」なのである。
グジャラート本土とを結ぶ大橋を再び渡る。
尚、今日移動するルートはおおよそ以下の通りである。(若干細かいところが違うかもしれないが)
20分ほどでウナの街に入る。
陽も上り、街は早くも大勢の人が出ている。
一昨日長時間待たされたウナのバススタンドに到着。
朝の通勤通学時間なのだろう、バスが列をなして入って行く。
バスはここで一時間近くも停まったままだった。
一昨日もここで一時間半バスを待ったが、私はウナのバススタンドに好かれているのかもしれない。まあ何事も嫌われるより好かれる方がいいのだ。
8時半になりようやくウナを出発した。
一時間ほど走りコディナール(KODINAR)到着。
このバススタンドも工事中のようだが、グジャラートのバススタンドは一斉に建て替え期にでも入っているのだろうか。
10時半頃広い川を渡る。
どうやらそろそろソームナス(SOMNATH)が近いようだ。
ソームナスはヒンドゥー教の聖地であるらしく、大きな寺院もあるとのことで、ちょっと見てみたかったのだが、このバスは市街地へは入らず街の縁をかすめるだけだった。
それでも遠くにヒンドゥー寺院の特徴的な屋根が見えた。
この辺りから道はぐんと良くなる。ほとんど高速道路のようなのだ。
なので私もここでようやく朝食を取ることにする。
今日の朝食はシンプル塩味のポテトチップスである。あー、おいしい・・・
道は高速道路のようだがそこはインド、ちゃんと(?)牛車も走っている。
10時50分、ヴェラヴァル(VERAVAL)のバススタンド到着。
ここもまたターミナルが新築工事中である。グジャラート州出身のモディ氏が首相になったので、大量の予算がついたのだろうか。
ソームナスからの道がとても良かったので、州営のオンボロバスもスムーズに走る。
お陰様で午後一時、バスは終点であるジュナーガルのバススタンドに無事到着したのであった。神様、ありがとう。
*情報はすべて2016年11月時点のものです。
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