〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月20日(水)ブジ 晴 27℃ ハサミはUP産とのこと。 店主は戦士の末裔だと言い、日本の侍を尊敬しているとのこと。 池の中にある公園に行く。 カッチ博物館は水曜で休みだった。 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月20日(水)ブジ 晴 27℃
近くの刃物屋が気になり覗いて見る。
プラグ・マハル近くの刃物屋の前を通りかかると、中から店の主人が声を掛けて来たので、金物好きの私としてはやはり覗いて見たくなる。間口一間ほどの小さな店だが、ガラスケースの中や壁に色々な刃物が置かれ、この地方の剣らしきものも吊る下がっていた。ハサミはUP産とのこと。
そんな中にクラッシックなデザインの裁ちバサミがあり、その何とも言えない雰囲気に心が惹かれたのだが、残念なことにこの辺りで作られたものではないとのことだった。しかもUP(ウッタル・プラデシュ州)で作られているなら、デリーで買った方がいいのである。
クルミ割りはこの辺の産とのこと。
昨日バスがブジの町に近づいた頃、道沿いに鍛冶屋を見たので、この辺りは金属加工が盛んなのかと思っていたのだが、やはりそうした仕事を生業とする村が近くにあり、クルミ割りのニッパーはそこで作られたものだそうである。クルミ割りのニッパーを興味深げに見ていると、店主は古いクルミ割りを出して見せてくれた。こいつは支点の部分が女性の横顔になっているという、なかなか遊び心のあるものである。で、新しいものよりその古いものが欲しくなり、いくらなのかと値段を聞けば、これは自分のコレクションなので売らないと言われた。
そんなこと言われると余計に欲しくなるじゃないか。
店主は戦士の末裔だと言い、日本の侍を尊敬しているとのこと。
また日本刀にも興味があり、実際に所有しているらしい。
刃物屋の店主とはいえ、主人は本当に刃物が好きなようで、自分は「Kutch Kasumbi」の末裔なのだと言う。
「Kasumbi」というのは戦士という意味とのことで、なるほど、それなら刃物好きも頷けるというものである。
せっかく日本の侍を尊敬していると言ってくれたのだが、残念なことに私の先祖は百姓なので、彼の尊敬の対象ではないのである。
池の中にある公園に行く。
「池」とは昨夕道を間違えて出たハミルサール湖のこと。その中の島が公園になっているようなので行って見ることにした。
島までは橋ではなく堤を歩いて渡るので、正確には島ではなく半島と言った方がいいのだろうか。とにかく島へ続く小道の両側には、マメ科の黄色い花が咲いてきれいであった。
きれいに維持されているが、特に道ということもない。
公園はインドとしては驚異的にきれいに保たれていた。なので憩いの場所としてはうってつけで、何組かのカップルも来ていたが、外国から来た観光客がわざわざ見に行くような所ではなかった。
ペリカンが泳いでいた。
遠くに白いペリカンがいた。ここにペリカンがいるのなら、ドワルカに行く途中の湿地で見たのもペリカンに間違いないであろう。
あとはフラミンゴが確認できたら、私はもううそつき呼ばわりされることはないのである。
カッチ博物館は水曜で休みだった。
翌日観光ツアーに出る予定なので、その前にぜひ博物館で予習をしておきたかったのだが、間の悪いことに休刊日であった。
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