2001年にインドを旅した時、現地から日本の留守宅に出していた絵手紙です。
毎日何か話題を探して書き(描き?)ました。
誤字脱字意味不明文もあるかもしれませんが、あえて直しません。
よかったら見て下さい。
と、かつては言っておりましたが、再びここに収録するにあたり、補足として誤字脱字を正し、なるべく意味不明点を排するため解説を付けさせて頂きます。
【文面デジタルリマスター版(誤字修正脱字補完あり)】
2001.7.10(火)カルカッタ 雨のち曇り 気温28℃
カルカッタにはインドで唯一の人力車が走っています。
今は雨季なので幌を出した人力車に、更に布シートを前にかけたお客が乗り、車夫はズブぬれになりながら車を牽いて行く姿をよく見ます。
人力車の免許は新たには出さないとの事で、今いる車夫で終わりになるそうです。
挿絵:車夫はだいたい年配者~老人である
鈴を持っている
ドーティーと呼ばれる腰布を巻いている
ハダシ
チリーン チリーン
客待ちの車夫は近くを人が通ると鈴を鳴らして客引きをします。
もう今が人力車に乗る最後のチャンスかもしれませんが、どうも乗る気になれません。
(つづく)
【解説】
いまだにカルカッタでは人力車が現役で(決して観光用ではなく)営業している。
こう聞くと「えっ、普通に人力車が走ってんの?」と驚くより、「えっ、カルカッタ以外では人力車はないの?」と驚くのではないだろうか。
確かにインドでも他の町ではこのスタイルの人力車は見かけない。
ただし大きな乳母車の様な台車に人を乗せ、後からうんせうんせと押すタイプのものはある。形と車夫の位置が違うだけで、それもやはり人力車に違いない。
またこの人力車を自転車で牽くサイクルリキシャはインドの至る所にある。それだって人の力で動かしているのだから人力車と言えなくもない。
新規の営業免許が下りないので、自然車夫は年々高齢化して行く。
この時(2001年)も見かけるのは痩せこけたじいさん(少なくとも見かけは)が多く、とても乗る気にはなれなかった。
もちろんあちらにしてみれば乗ってもらわなければお金にならないわけで、ヘタな同情や遠慮など返って迷惑なのだということは分かっているつもりなのだが・・・
こうした古い文化が消えて行ってしまうのは残念な気もするが、自転車で牽くという方法だってあるのだし、なにもいつまでもこの方法にしがみついていなくてもいいのでは、とも思うのである。