2001年にインドを旅した時、現地から日本の留守宅に出していた絵手紙です。
毎日何か話題を探して書き(描き?)ました。
誤字脱字意味不明文もあるかもしれませんが、あえて直しません。
よかったら見て下さい。
と、かつては言っておりましたが、再びここに収録するにあたり、補足として誤字脱字を正し、なるべく意味不明点を排するため解説を付けさせて頂きます。
【文面デジタルリマスター版(誤字修正脱字補完あり)】
2001.6.4(月)バンガロール 曇時々晴 気温25℃
バンガロールは標高約920mのところにある街なので、日中でも30℃になることも少なく、涼しい過ごしやすい街です。
この部屋にもエアコンはありません。
Air Lines Hotel Room No.24 Rs.440/night
挿絵:窓には鉄棒が入っている
鉄棒の向こうにガラス戸が3つある
照明はこの蛍光灯ひとつ
シャワーは無く、蛇口から出るお湯をバケツに溜めて使う
昔シャワーがあったと思われるアト
バケツ
プラスチックのイス(でかい)
でかい物入れだが入れる物がなにもない
かなり古い部屋で、暗い感じのする部屋です
たぶん夜は窓を閉めないと寒いでしょう。
(つづく)
【解説】
インドでは近年地名の再インド化が進められており、バンガロールも正式にはベンガルールと言うようになった(らしい)。
これ以外にもより現地の発音に近い日本語表記(たとえばジャイプール→ジャイプルなど)に勤めようという動きもあり、私も時期を見てそれにならおうとは思うのだが、実感が伴わないとなかなか難しい。
でまあバンガロールもその後一度も行っていないため実感が伴わず、このデジタル化に際しても「バンガロール」で通してしまうのである。
この部屋は二階なのだが、各部屋は外廊下でつながっている。つまりアパートのような建物なのである。
このホテルの名誉のために言っておくと、ホテルの敷地に入った正面にはちゃんとした(ホテルらしい)建物があり、フロントもそこにある。
しかしTシャツ姿でリュックを背負い「部屋はある?」と聞くと、敷地のずっと奥まったところにあるこのアパートのような部屋に案内される。もっともそれが嫌ならもっと金を出せばいいのである。きっと本館に泊まれるであろう。
それにしても古くて手入れの行き届いていない部屋であった。
風呂場の壁にはかつてのシャワーの痕跡を示す止水栓があったが、今はもっぱら下の蛇口から出るお湯をバケツに溜め体を洗う方式になっており、これは欧米人や欧米化した日本の若者には辛いであろう。
お湯の出はなかなかよかったが、粉々になった枯葉(おそらく貯水タンクの底にでも沈んでいたのだろう)が蛇口から出て来た時には驚いた。
この時部屋のすぐ横(泊まった部屋は一番隅だった)では大規模な工事が進められており、工事人夫たちの飯場もこの部屋の風呂場のすぐ外にあり、夕方ともなると彼ら(家族で働いていたりする)の話し声が賑やかに聞こえて来ていた。
そんな彼らの話し声を聞いていると、こんな部屋でも彼らの宿舎に比べたらとんでもなく贅沢なんだろうなあと思わずにはいられないのであった。