すでに車に乗り込んでから3時間以上が経過しました。
お腹はさほど空かないものの、そろそろ休憩を取りたいものです。
と、そんな私たちの雰囲気を感じたのか、それともたまたまそういう地点に差し掛かっていたのか(たぶんこちらでしょう)、ドライバー氏は道路わきの建物の前庭に車を入れました。建物の前の駐車スペースには、我らがアンバサダーと同じタイプのツーリストタクシーがすでに2台並んで停まっていました。
と言うことで、ここは例のツーリスト専用ドライブインです。
我らがアンバサダーもその横に並べて停め、これでみごとアンバサダーの三列駐車となり、思わず記念写真をば、パチリ!
やはりインドの大地にはアンバサダーがよく似合います。
さて、こうしたドライブインはツーリスト相手のものですので、どうしても食事などの料金は高くなりますが、トイレはとてもきれいに維持されているので安心快適に利用できて助かります。
そしてトイレには係りのおっさん(女性用トイレにはおばちゃん)がいて、用を足して出ようとすると、手洗い用水道の蛇口をひねって水を出してくれたり、濡れた手を拭くためのペーパータオル(時としてトイレットペーパーのこともあり)を差し出してくれたりと、それはもう過保護のように優しく接してくれるのです。
でも、もちろんそれはすべてチップのためにやっていることなのです。
で、さりげなく差し出すその手の指の間には、とてもさりげなくとは思えない10ルピー札や50ルピー札、さらにずうずうしいやつになると100ルピー札までを挟み込み、「みんなこれくらいのお金をくれるのですじゃ」と主張して来るのです。
まあ確かにトイレがきれいに維持されているのは彼らのお陰ではあるのですが、だからといってそんなにお金はあげられません。だいたいトイレのチップなんて1ルピーか2ルピーが相場ってもんでしょう。もうだいぶ前の話ではありますが、ニューデリー駅のトイレでは50パイサ(1ルピーの半分)しか要求されませんでした。
しかしここはツーリスト専用のドライブインで、インドの水準からしたら「でかした!」級のきれいさを誇るトイレですので、私はいつも奮発して5ルピーあげることにしているのです。
「はい、サンキュー」
と、おっさんの手に5ルピーを渡すと、おっさんの顔からは笑顔が消えますが、食事の後にもう一度トイレに行っても、もうおっさんが近づいて来ないので助かります。
さあ、トイレに行って身も軽くなりましたので、次は腹ごしらえと行きましょうか。
*すべて2007年3月時点の情報です。
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