現在私はインドはデリーの某ホテルに滞在し、その一部屋からこのメルマガを配信させて頂いております。
現在のデリーは曇り時々雨といった生憎の空模様で、気温も20度以下と肌寒く、暑いのが好きな私と致しましては、まったくテンション下がりまくりなのであります。
さて、私は今回も恐怖のエア・インディを利用させて頂いたのですが、これがあーた、驚きの定刻出発の定刻到着だったのですよ。
およそ9時間のフライトの後、インディラ・ガンディー国際空港の滑走路に無事着地が決まった瞬間、私は昨年の6月にインド時間に合わせたまま、それっきりになっていた腕時計を見ました。
おお!すばらしい!
なんと定刻の18時(現地時間)ちょうどじゃあないですかあ!
そんな風に今回のインド行きは、およそエア・インディアらしからぬ正確さで幕を開け、これから始まる2週間の滞在が、人もうらやむ幸多きものになることが予見されたのであります。
さらに驚いたのは、入国審査の業務効率が格段に良くなったことと、機内預けの荷物が出てくるタイミングが早かったことです。
入国審査は若干混雑していてそこそこ列もできていたのですが、それでも時間にすれば15分くらいで済んでしまいました。
また、今までならたとえ入国審査が早く終わっても、バゲッジクレームエリアで荷物が出てくるのを延々待たされたものなのです。
ところが今回は、同じ飛行機に乗って来た人の中ではわりと早く入国審査を済ませたというのに、すでにターンテーブルにはたくさんの荷物が乗っかりぐんぐん回って来ているではありませんか。
おお!すばらしい!
巨象インドはついに本格的に目覚めたのだ!
とにかくエア・インディアにしても空港の対応にしても、「これがインドかよ?」と拍子抜けしてしまうほどの働きぶりなのであります。
では、本当にインドは変わってしまったのか?と言えば、そんなことはないのであります。
まず、今回も予約していたホテルには入れませんでした。
彼らの常套手段、オーバーブッキングによる空きホテルへの斡旋という相互扶助の構図は、まだまだ健在だったのであります。
しかしまあ、この事でようやく「ああ、またインドに来たんだなあ」という実感が湧いたのも事実でありまして、これもまたインド病と呼ばれるものの症状のひとつなのかもしれません。
そんな私をホテルの外で待っていてくれた車は、新たなホテルを目指して走り出そうとしたのですが、残念ながらバッテリーが相当弱っているらしくエンジンがかからず、運転手とホテルのあんちゃんが必死で押すことでようやくエンジンをかけました。
これは俗に言う「押しかけ」という方法なのですが、もはや日本では見ることのなくなってしまったそんな光景を目にし、と言うか乗客として体験し、そんなことでまたインドを感じ、ほっとしたのは言うまでもないわけであります。
おお!本当にすばらしいぞインド!
インドでの行動は、これからが本番です。
次のレポートもお楽しみに!