〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月17日(日)ポルバンダール 6:20 起床 外のブレーカーが落とされていた様だ。 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月17日(日)ポルバンダール
夜中に蒸し暑さで起きる。2:30
部屋の電気がすべて使えず真っ暗
3:00 フロントにTel. 誰も出ず
窓を開けると涼しく、波音も聞こえていいのだが、蚊が入って来たので閉める。
インドで停電は珍しくない。
それは電力不足による意図的なものなのか、それとも突発的アクシデントによるものなのかはわからないが、とにかく一定区域が一斉に停電になることは特に驚くべき状況ではない。
もちろんホテルであっても例外ではなく、送電線からの電力供給が止まれば電気は使えなくなる。
しかしたいていのホテルは自家発電装置を持っており、少なくとも灯りくらいは使えるはずなのである。
なのにこの時は待てど暮らせど灯りすら点かず、たまりかねてフロントに電話をするも誰も応答しない。
思えばあまり客の気配を感じないホテルであったので、もしやわれわれの他に宿泊客がおらず、さらにホテルの全スタッフまで夜は自宅に帰ってしまっていて、今現在このホテルにいるのは私とY棒だけなのでは・・・なんてことを一瞬思ってしまったが、いやそんなことはないとすぐにその考えを打ち消した。
あと考えられるのは、この部屋の電源だけ切られてしまったということだが、そんなことを考え始めるとくやしくなって眠れなくなるので、これは大規模停電なのだと自分に言い聞かせてなんとか眠りについた。
6:20 起床
まだ電気が来ないのでフロントに行ってみる。
この時点で「この部屋だけ電源を切られた」という可能性が強くなった。さすがにこんなに長時間電気が来ず、それでいてホテル側からなんのアクションもないというのはおかしいのである。
フロントに下りて行くと、タイミングよく係りのあんちゃんが「起きて来た」ところであった。
どうして「出勤して来たところ」だと思わなかったかと言えば、あんちゃんは寝ぼけマナコでネクタイを締めながら出て来たからである。おそらくすぐ後ろの部屋辺りで、ネクタイだけ外して寝ていたのであろう。
蒸し暑くて良く寝られなかった私とは違い、どうやらあんちゃんはぐっすり眠ったようである。なにしろ私の電話にも出なかったのだからな。まったくうらやましい限りである。
とにかく一通りの説明と文句を言うと、すぐに係りの者を行かせるということになった。
外のブレーカーが落とされていた様だ。
ほらな、そうだと思ったよ。
と、自分の予想が当たっていてもちっとも嬉しくない。
そこでその係りの者にも一通り文句を言ったのだが、そいつは電源を復帰させればそれですべて任務完了!という「係りの者」であったので、昨夜エアコンが使えず蒸し暑くて良く眠れなかっただとか、灯りが点かないので真っ暗な中トイレに行かなければならなかっただとかは、自分にはまったく関係のない異次元の話にしか聞こえないようであった。
しかし私としては快適さに2999ルピーも払ったのであり、それを存分に享受することなく一晩を過ごさねばならなかったことは、なんともやりきれない思いなのであった。
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