〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年4月19日(月) ラーメシュワラム 晴 町へ帰り、リキシャマン推薦のホテルへ。 リキシャマンが午後の予定を聞いて来たので、島と本土を結ぶ橋に行きたいと言うと、Rs.300で行くとのこと。午後2時に約束する。 ホテル近くの食堂へ昼食に行く。 1時45分、部屋のブザーが鳴り、リキシャマン登場。早! 2時10分、橋の中央より少し手前(鉄道の橋が見えるポイント)に到着。 2:30 汽笛が聞こえ、列車が来た。ちょっとした感動ものである。 帰りにバスターミナルに立ち寄り、トリチー行のバスの時刻を聞く。 酒屋でウイスキー、今日はシグネチャー375ml(Rs.290)を買う。 |
【以下の解説は2012年12月7日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年4月19日(月) ラーメシュワラム 晴
町へ帰り、リキシャマン推薦のホテルへ。
灼熱の砂浜を二時間近くも歩き、もはや自力で宿を探す気力が残っていなかったので、オートリキシャのドライバーに宿紹介を頼んだ。と言っても部屋と料金はちゃんと自分で確認するのであるが。 連れて行かれた「KARTHIK LODGE」は寺院の西側に位置していた。やはり寺院の裏手にあたる西側の方が、手頃なホテルが多いのかもしれない。
フロントのおじさんはなかなか感じのいい人だった。 部屋は狭くてちょっと暗いが、清潔そうなので決める。Rs.900(前金Rs.1000)
部屋の広さは昨夜泊まったアイランド・スターに比べようもなく狭かったが、掃除が行き届いていそうだったので泊まることに決めた。それになによりフロントの対応がよかった。それだけでもずいぶん設備面のマイナスをカバーしてくれる。
リキシャマンが午後の予定を聞いて来たので、島と本土を結ぶ橋に行きたいと言うと、Rs.300で行くとのこと。午後2時に約束する。
リキシャマンはこちらを上客と見て、午後の案内も買って出た。ラーメシュワラムに来るときに渡った橋からの風景と、その下に通っている鉄道橋をゆっくり見たかったので、その案内を頼むことにした。
ホテル近くの食堂へ昼食に行く。 チキンチョーメンを半分ずつ、コーラ(小)、水 Rs.114(二人分) 久しぶりのまともな食事だった。
本当に小食になってしまい、チョーメンも半分の量で充分である。もっとも店の方では、せっかく金を落としそうな外国人が入って来たと思ったら、二人で一人前しか頼まないのでがっかりしたようであった。またテーブルには、南インド式の食事を取るためのバナナリーフ(この店では蝋引きの紙製だったが)が用意されていたというのに、それも使わないような食事でなんだか申し訳ない気持ちであった。
1時45分、部屋のブザーが鳴り、リキシャマン登場。早! さっそく出発。
だいたいにおいてインド人は時間に遅れるものだが、なんとこのドライバーは約束の時間の15分も前に来た。お蔭で普段せっかちな私の方が慌ててしまった。
2時10分、橋の中央より少し手前(鉄道の橋が見えるポイント)に到着。 なんと2時30分に列車が来るとのこと。ラッキー!
橋の上には私のような見物人が何組か来ていた。またそれを目当ての物売りも出ていたので、やはりここはひとつの観光ポイントとなっているのだろう。 列車がもうすぐ来るという幸運を喜んだが、実はドライバーが事前に列車の通過時刻を調べ、そのため2時の約束を前倒しして連れて来てくれたらしい。まったく、こんなに気の利くインド人もいるのだなあ。
2:30 汽笛が聞こえ、列車が来た。ちょっとした感動ものである。
そもそも私は鉄道橋の途中にある鉄骨を組んだ部分が「跳ね橋」なのかどうかが知りたくてここに来たのである。もちろん橋からのきれいな景色や、海の上を渡って行く列車にも興味があったが、できれば橋を跳ね上げなければ通れないような大きな船が来て欲しかった。 鉄道橋に関する詳しいことはさすがのドライバーも知らなかった。しかしドライバーの持っていた観光パンフレットによると、この橋は「PAMBAN RAIL SCISSORS BRIDGE」というもので、全長が2.06km(海上部分の全長)、竣工が1913年とあったので、メモ帳の欄外に記入しておいた。
帰りにバスターミナルに立ち寄り、トリチー行のバスの時刻を聞く。 10時から30分ごとにあるとのこと。
次の目的地トリチー行のバスの時刻が知りたくて、バスターミナルに寄ってもらった。トリチーも大きな街なので、バスは頻繁に出ているようで安心した。
酒屋でウイスキー、今日はシグネチャー375ml(Rs.290)を買う。 リキシャマンはなかなか気の利く男で、次に豆屋の前で停まり、さらに水を売っている店の前で停まりと至れり尽くせりだ。 とにかくとても感のいい男であった。
「一を聞いて十を知る」とはこのことであろう。このドライバーはウイスキーと聞いて水とつまみを連想し、私が何も言わないのにどんどんオートリキシャを走らせる。 別れ際、明日の朝バスターミナルまで連れて行ってくれるように頼んだ。この男になら、相場より少し高い料金でも気持ちよく払うつもりである。