〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年4月2日(金) パナジ 晴 日中33℃ 再びセント・フランシス教会の横を通り、ボン・ジェズ教会の敷地を通り抜け、食堂へ入る。 チキン・ヌードルスープ、エッグ・ヌードル(チョーメン)、コーラ Rs.150 食堂の裏手の坂を上り、壊れかけの教会を見て、田舎道を下りバス通りへ出る。 ボン・ジェズ教会前のバス停からバスに乗りパナジへ。 ホテルそばの酒屋で缶ビール(330ml)Rs.25 x 4本。 ビン(650ml)はRs.50とのこと。 ホテルに戻りビールを4本飲み、シャワーを浴びる。 ベランダから外を見るとなにやらすごい人の列ができている。 カメラを持って行列を撮りに出る。 さらにビール2本を買い足して飲む。 |
【以下の解説は2012年10月22日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年4月2日(金) パナジ 晴 日中33℃
再びセント・フランシス教会の横を通り、ボン・ジェズ教会の敷地を通り抜け、
四月初めとはいえ、ゴアもすでに夏を迎えていたため観光客が少なかったのか、本当に歩いている人が少ない。それでもオールド・ゴアの中心地的存在であるボン・ジェズ教会そばにはそれなりに人がいるので、やはりみな歩きたがらないだけなのかもしれない。
食堂へ入る。
そんな人の多い交差点角に、テラス席が気持ちよさそうな食堂があったので入ってみた。食堂スペースは中二階だったが、テラス席は道に面してさらに一段高い位置にあり、食堂全体の混み具合からは意外に思えるほどテーブルが空いていた。そんなボン・ジェズ教会が見渡せる素敵なテラス席に、喜び勇んで座ってみたら、空いてる理由がよーくわかった。薄い波板の屋根までの距離が近過ぎて、陽射しを浴びた屋根の放熱でものすごく暑いのである。一度座ってしまったが、格好悪かろうとなんだろうとすぐに席を立ち、一段低い「普通席」へと移動した。インドの強烈な日差しの下では、「見晴らし」なんかより「隠遁」の方が正解のようである。
チキン・ヌードルスープ、エッグ・ヌードル(チョーメン)、コーラ Rs.150
私はインドではよく「チョーメン」を食べる。「チョーメン」とはインド風の「焼きそば」のことである。麺は日本の焼きそばと同じようなものだが、その味付けはもちろんソースなどではなく、スパイスの効いた辛いものから、トマトケチャップ風味のべちゃべちゃのものまで様々なバリエーションがある。しかしどれを食べても「おお、これはまさしく焼きそばじゃないかあ!」と思う事であろう。そんなチョーメンはインドの安食堂にはたいていあり、値段も安いので日本人にはうれしいメニューなのだ。 この店のメニューは「チョーメン」ではなく「ヌードル」と表記してあったが、決してそれを日本のラーメンのように、スープに入った麺だと思ってはいけない。なので私は同時にチキン・ヌードルスープも注文した。そちらはスープがメインで麺が少なく、このヌードル+ヌードルの注文は間違っていないのである。
食堂の裏手の坂を上り、
すぐそこには結構人がいたというのに、ちょっと裏道に入ると誰も歩いていない。道を間違えたのかと思ってしまう。
壊れかけの教会を見て、
「壊れかけ」と書くと今後もどんどん壊れて行ってしまいそうだが、一応ここも維持保存はしているようである。 ここは「聖アウグスティヌス教会(跡)」と言い、1602年の建造で1835年に閉鎖された。その後は放置されてしまい、現在は正面の鐘楼が残っているのみで、その裏手に回るとまさしく瓦解したレンガが一面に散乱している。また一部カラフルな色タイルなどが使われていたりして、いかにもここが当時貿易の拠点として栄えた町なのだということがわかるのである。
田舎道を下りバス通りへ出る。
炎天下にこんな切通しの田舎道を歩いていると、子供の頃の夏休みを思い出してしまう。
ボン・ジェズ教会前のバス停からバスに乗りパナジへ。
バス通りに出たので、どこか適当なところで手を挙げてバスに乗せてもらおうかとも思ったが、バスの行先もわからずそんな芸当ができるわけもなく、先ほど食べた食堂がある交差点まで戻ることにした。 バスは間もなく来て、座ることもできた。
ホテルそばの酒屋で缶ビール(330ml)Rs.25 x 4本。 ビン(650ml)はRs.50とのこと。
ゴア州は酒税がないのである。とにかく飲める時に飲むのである。
ホテルに戻りビールを4本飲み、シャワーを浴びる。
本当ならシャワーを浴びてサッパリしてから飲みたいところだが、それまで待てないほど喉が渇いていた。体は汗でベタついているが、そんなものを吹き飛ばすくらいの喉越しのうまさなのだ。
ベランダから外を見るとなにやらすごい人の列ができている。 下へ降りてフロントで聞くと、イースターの行列とのこと。今日と明日、そして明後日のイースターまで続くらしい。
シャワーも浴びたしもう飲むビールもないしで、何気なくベランダから外を眺めて見たら、すぐ近くの通りに、ものすごい数の人が出ていた。 好奇心と恐怖心を半々に急いでフロントに行き、あの行列の理由を聞けば、なんとイースター(復活祭)の行進とのことで、あらためてこの町(というかゴア州)はキリスト教徒の多いところなのだなあと再確認したのであった。
カメラを持って行列を撮りに出る。
ストライキや暴動でないとわかり、安心して行列を見に行った。あらためて近くで見ると、列はずっとずっと先まで続いており、その先頭を確認するまでしばし歩かねばならなかった。それにしても、店も閉まる昼日中の閑散とした街からは、とても想像できない大行列である。
さらにビール2本を買い足して飲む。
くどいようだが酒税がないのである。それにこれが今夜の私の夕食なのである。どうか止めないでほしい。