飾り付けられた馬車にテレビ中継車と、華やかな面が目立つタージ・マハルホテルですが、「目立つ」ということは「狙われる」にも通ずるわけで、2008年に起きた同時多発テロはいまだ記憶に新しく、私がここを訪れた時(2010年3月)でも、まだ建物の一部にその傷跡が生々しく残っておりました。
ましてや大きな会議がここで開催されるとあれば、その警戒は厳重を極めるのは当然のことでありまして、この時は警察の装甲車両がホテルの周りに何台か配備され、たくさんの警察官(木の下にいる一団もそうです)がものものしく警備にあたっていました。それでもホテルの正面玄関前にはいかつく無粋な警官は立っておらず、ホテル側の配備した警備員が柔らかい物腰で出入りする人々をチェックしているだけでした。
私はそんな正面玄関を写真に撮ろうと思いカメラを出して構えたのですが、それに気付いた警備員がすかさずこちらに歩み寄って来て、「あー、ダメダメ、写真撮っちゃダメ」なんてことを言うのです。
さすが天下のタージ・マハルホテルの警備員、柔和な顔しててもちゃんと警備してるんですねえ。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]