ついにインドの首都ニューデリーに戻って来た。
2010年はインドをぐるっと回って、いろんな場所で体重計に乗って来たが、最後に乗ったのがニューデリー駅のプラットホームにあったこの体重計である。しかしまあこの体重計も実にいいデザインではないか。まるで60年代のSF映画に出てくるロボットのような形をしている。
インドに来てから約3か月、長旅の疲れと無事にデリーに帰り着いたという安堵感で、ともすればふらつきそうになる足をなんとか踏ん張り、体重測定用の台の上に乗った。
さあ、いよいよこの旅最後のコイン投入である。さて、旅の最後を飾る記念すべきカードは・・・なんだ、昨夜ヴァラナシ・ジャンクション駅で乗った体重計のものと同じではないか。がっかりである。
しかし、その同じデザインのカードに押されたスタンプの数字は、ヴァラナシのものとは大きく違っていた。
そこには「63kg」と記されていたのである。
ほんの半日前に量った体重から、なんと3kgも減ってしまった。いったい夜行列車の中で私の身に何が起こったのだろうか?
そしていつも持ち歩いているバッグの約3kgという重量を差し引くと・・・
60kg!
ありえん。いくらなんでもそれはありえない。
でもまあ体重計に乗る真の目的は、体重測定ではなくこのカードが欲しいだけなので、そこに押された数字がなんであろうと別に構わないのである。
とまあ、そんなわけで私の体重計カードのコレクションは、これからもまだまだ続くのである。
*少なくともその時はそう思っていたのであった。
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