ゴアのマルガオ駅を出発した列車は一晩中走り続け、コーチンの鉄道の玄関口であるエルナクラム・ジャンクション駅に到着した。
ちなみにコーチンにはエルナクラム・タウン駅というのもあり、デートの待ち合わせをするときなどは「タウン」か「ジャンクション」かまでしっかりと確認した上で、約束の時間より少し早く着くように家を出るようにしたいものである。
さて、駅といったらこれ、コイン式体重計である。実は昨日まで滞在していたゴア州では、どこに行ってもこのコイン式の体重計が見当たらず、ずいぶん寂しい思いをしたのだった。
それはゴアが長くポルトガル領であったゆえの独自性からだと思われ、さらにそこから推察すると、おそらく本国ポルトガルのリスボン駅などにもコイン式の体重計はないのだろうなあと思う次第である。
とにかくこうして久しぶりにその雄姿を見ることができ、涙が出そうな私なのであった。
外観からしてちょっと古ぼけた感じの体重計ではあったが、いつものように測定台に乗っかってコインを投入したら、ちゃんと機械は動いてポトリとカードが出て来た。
ちょうど回転式刻印ドラムの数字と数字の境目近くだったようで、ちょっと数字が読みづらいのだが、これは66kgであろう。今回も約3kgのバッグを持ったまま量ったので、実際の体重は約63kgということになる。
ふぅ~む・・・予想を上回る速さで体重が減ってしまってるな・・・
これはここらでいっちょしっかり栄養をとらにゃいかんぞ。
そんな決意を胸に、改札口へと急いだ私なのであった。
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