ウパルコート砦を出て、なんとなく坂道をだらだら下りて来たら生ジュース屋に行き当たった。
ちょうど喉も乾いていたのでそのまま入店し、奥の席に座る。
メニューを見たら屋台のジュース屋と比べ値段がだいぶ高かった。だいたい倍くらいだろうか。
もちろんゆっくり座って飲めるし、衛生環境もだいぶ違うのだろうから高いのは当然なのだが、そういう事もなにも考えずに入ってしまったので、メニューを見てちょっとうろたえてしまった。
一通りメニューを眺めたが、食に関しては一切冒険をしない人間なので、定番のオレンジジュースにした。
このグラスで70ルピー(約112円)である。
メニューにあった「 MOSAMBI 」(たぶん「モサンビ」と発音するのだと思う)というのが気になり、帰りがけ店員に聞いてみると「スイートライム」のことだと言い、カウンターの上に積んであるものを指差した。
見れば真ん丸のオレンジのようなものであるが、味はオレンジとどう違うのだろう。
モサンビを教えてくれた店員は、チックーの皮むき作業の真っ最中だった。
チックーというのは、見た目がジャガイモみたいなものだが一応フルーツで、この店ではミルクシェークで出しているようだった。
モサンビは知らなかったがチックーは知っているので、皮むきしている店員の手元を指差して「チックー、チックー」と子供のように繰り返すと一切れくれた。しかしいい大人のやることではない。
肝心のチックーの写真がボケてしまったが、味の方もボケたものである。
あまり上手く表現できないが、干し柿のような味と食感というのがまあまあ近い表現だろうか。
でもどうせくれるなら、モサンビの方が良かったな。
*情報はすべて2016年11月時点のものです。
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