さてこの写真なのですが、こいつはいったい何を写したものかお分かりになるでしょうか?はい、正解は「バスの車掌が窓から乗り込んで来た」ところを写したものなのであります。しかも走っているバスにです。
なんでまた車掌が窓から・・・
だいたい車掌っつーのは「窓から顔や手を出されますと大変危険でございます」と注意すべき人間じゃないのか?えっ?
それをなんだ、顔や手どころか体丸ごと窓から乗り込んで来るとは!
とお怒りの公共交通機関関係者並びに正しい乗客のみなさんも多々おられるかと思いますが、ここはインド、しかもゴア州の田舎なのでご勘弁頂きたいと思うのであります。
とは言え、私もいきなり目の前に車掌が現れたときにはびっくりしました。
実はこの時バスは小さな集落を通過中でありました。
で、家々の塀に挟まれたとても狭い道で、前から来た大型トラックとすれ違わなければならないという事態に直面し、車掌(男です)がバスから降りて双方の車を少しずつ誘導して、どうにかこうにかすれ違いに成功したのであります。
ところがバスの運転手はすれ違いに成功するや、あろうことかそのままバスを止めることなく走り続けたのです。まあのろのろ運転ではありましたが。
私は「あれ?車掌がまだ乗ってないけどいいのかな?
あー、もしかしたらあの車掌はこの難関を乗り切るためにだけ乗車していた人で、この先には行かないのだな」などと一人質疑応答で合点していたのでありますが、その直後私のすぐそばの窓に黒い影が取りついたかと思うと、チャッパル(サンダル)を履いた足からするするっと男が車内に侵入して来たではありませんか!
はい、それがバスの車掌でありまして、その時の写真が上のものなのであります。あー、びっくりした。
私はこのバスに乗る時に、どうやらその車掌に少し高く切符を買わされた(事前調査では5ルピーだったのに7ルピー請求された)ようだったのですが、まあその差額はこのパフォーマンスでチャラってことにしておきましょうかねえ。
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