グジャラート州アーマダバードのモスクにこんなものが置いてあった。
プラスチック製の籠状のものである。まるで八百屋さんの店先でミカンなどを入れ、「はい、どれでも一山100円だよ」みたいな使われ方をしそうな感じである。
でもこれは籠ではなく、頭にかぶるものなのである。イスラム教徒はトーピーと呼ばれる庇(ひさし)のない帽子をかぶり、またそれがイスラム教徒であることを示す。
しかし信者なら常にトーピーをかぶっているかというとそんなことはなく、そのため外見からはイスラム教徒とわからないことも多い。
ただし礼拝の時はトーピーをかぶることを推奨している。
しかしあいにくトーピーの持ち合わせがない時もあるだろう。そんな時はバンダナなどで頭を覆うのもOKのようである。ちなみにたまたま金曜礼拝に遭遇した(この写真の時ね)私もタオルで頭をしっかり覆った。ということで、先ほどのプラスチック製のトーピーは礼拝用にモスク側(または氏子一同)が準備したものである。
つまりモスクに手ぶらで行っても、ちゃんと「より良き」お祈りができるようにという配慮であり、決して果物などを入れてはいけないのである。
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