ここはラジャスタン州のビカネールです。砂漠地帯で雨はあまり降りませんが、その代わり抜けるような青空が広がっております。
さて、そんなビカネールのランドマークであるジューナーガール城塞の前で、胸をそらせてすっくと立つひとりのおっさん。顔はにこやかですが手には武器を持ち、なにやら威圧的にも見えます。いったい何者だい、おっさん。実はこれ、城塞前の乗合自動車ターミナルに立つ大看板なのです。
では何の看板かって言いますと、鉄筋なのですよ、テッキン。
つまりまあこの看板は製鉄会社の宣伝看板なわけで、家を造るときはウチのテッキン使ってねって言ってるわけですね。確かによく見てみれば、おっさんが手に持っているのも鉄筋なのです。
インドの家(全部じゃないですが)はコンクリートとレンガを使って造られるものが多いので、普通の家でも鉄筋を使いますから、街中にこうした看板を立てたのでしょう。でもってそのすぐ右隣の看板を見ますってえと、これが新しい分譲地の看板なのですよ。
ビカネールは今、こうした分譲地が街の郊外に競うように造られ始めていて、これから家の建築ラッシュがやって来る(業者の思惑通りなら、でしょうけど)ところのようなのであります。
さあ、ちゃんと規定量の鉄筋を使って、堅牢なる自分だけの城を作りましょう!
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