インドで庶民の憩いの場と言えば、それはなんといっても路傍のチャイ屋でしょう。
まあチャイ屋でもちゃんと建物の中に店を構えているところもあるのですが、道端の大樹の木陰などで商売をしている露店のチャイ屋というものが圧倒的に多いです。(統計を取って調べたわけではありませんが)
そんな青空チャイ屋には、メニューなんてしゃれたものはないです、ふつーね。
だいたいみんなチャイを注文しますし、それ以外の飲み物なんて扱っていない店がほとんどですし、値段だってみんな知ってるわけですので、メニューなんていらないわけですよ。
でも、ちょっと人通りの多い通り沿いのお店なんかでは、ジュースやスナックなんてものも扱っていたりすることもありまして、この写真はニューデリーのそんなお店のメニュー看板というわけなのです。さすが樹下経営のお店らしく、メニューまで大樹の幹に取り付けられています。こんな風にきちんとした「定価」を示してもらえると、インドの物価にうとい外国人にも安心して利用できるというわけで、心の底から安心してチャイで憩うことができるというものなのです。よかったよかった。
ただこの安心のメニューは木に取り付けられていますので、木の成長とともにだんだんその位置が高くなり、そのうち肉眼ではちょっと読めないほどの高さになってしまうのではないかと思うと心配でなりません。
木に掛かったメニューなだけに、そんなことが気に掛かるのであります。
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