インド人は布遣いの天才なのだ

インド人は女性も男性も布の遣い方が実に上手い。

ショールやマフラーはもちろんのこと、何の変哲もない手ぬぐいのような布まで、実にカッコよく巻いてしまう。
私も真似してやってみるのだが、ただのホッカムリにしか見えないのが悔しいのである。

さて、先日のインド行は一月の末で、しかもデリー上空には強い寒気団が襲来していたということもありものすごく寒かった。気温はまあ氷点下までは行かないものの、朝などは3~4℃くらいに下がるので、私はあちらで服を買う羽目になったほどである。

そんな寒いある日のオールドデリーで、こんな牛を見た。

防寒用の布をかぶせてもらった牛

ヒンドゥー教で牛はシヴァ神の乗り物と崇められているので、風邪を引かせちゃいけないのだ。

体に布をかけてもらっているだけでなく、頭にもターバンのように布を巻いてもらっている。
ターバンを巻く牛

さすがにインドの牛である。憎いくらいに布がよく似合っている。

布はずだ袋のようなものだが、さり気なく頭に巻いたところが本当に粋である。

もっともこれは牛のセンスではなく、これを巻いた飼い主のセンスが良いということになるのだろう。

そんな飼い主は荷台の上で休んでいた。

牛車の荷台に乗る飼い主

彼がこの牛の飼い主であり、またスタイリストでもあるのだ。

そしてまた彼自身も布を巧みに遣っていた。

しかし彼はそれだけではなく、自分だけちゃっかり日向で温まっていた。

牛だけ日陰に立たせておいて、ウシろめたくはないのだろうか・・・

木彫りのガネーシャ

インド仕入休業のお知らせ

この度仕入れのためインドへ行くことになりました。

つきましては下記期間、楽天市場での販売を中止いたします。

2019年1月22日(火)午後 から 2月19日(火)まで

楽天市場のシステム上「改装中」とせざるを得ないのですが、2月5日頃には開店中に復帰し、ご注文の受付を再開する予定となっております。

なお、実際の業務再開(当店からのご連絡、ご注文商品の発送など)は帰国後の2月20日(水)からとなります。
その間ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。

それではまた帰国後、この場でインドの話題をご紹介して参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2016年グジャラート再訪・第46回 / グジャラートの旅を終えて

ブジに到着した翌日、私はバザールの布屋でバスタオルを買った。
値段は120ルピー(約192円)だったので、500ルピー札を出してみた。
すると店主は苦笑いしながら「これは使えない」と言う。
昨日のレストランはなんとかぎりぎりで受け取ってもらえたが、ついに旧高額紙幣の流通は停止したようである。

インド、グジャラート州、ブジの布屋

500ルピー札を差し出した私に、「だんな、そんな紙切れ使えまっかいな」と店主は言った。ついにその時が来たという瞬間であった。

今回の500ルピー札と1000ルピー札の廃止は、11月8日(2016年)午後8時に突然宣言された。
ブラックマネーの根絶が狙いだったとのことで、ごく一部の人間を除き、金融機関にも寝耳に水の電撃的発表及び実施だったようである。

そのような事情からか、発表翌日から金融機関は休業となり、実際に動き始めたのは11日(金)だったようである。少なくとも10日にジャムナガルの街を歩き回った時には、どこにも混乱らしきものは見当たらなかった。

それが11日のブジ行のバスからは、金融機関に人々が群がっている光景をあちこちの街で目にした。

インドの郵便局に押し寄せる人々

郵便局には新札との交換や旧札の預金のため長い列ができていた。

旧札は新札へ交換ができ、また12月31日(2016年)までは旧札を自分の口座に入金することはできるとのことであった。
しかし新札はまだ準備不足とのうわさであり、口座への入金といっても口座を持っていない人も多いことであろう。そもそも今回の強硬手段はタンス預金を吐き出させる狙いもあるとのことなのだ。

とにかく当面金融機関の窓口やATMが混雑するのは必至である。

インドのキャッシュクライシスにより銀行に詰めかける人々

そもそもかなり抜き打ち的な発表だったため、おそらく銀行側も準備不足だったことだろう。

私はというと、まだかなりの枚数の500ルピー札を保有していた。その一方で確実に使える通貨はごくわずか(日本円で3~4千円ほど)しかないが、ゲストハウスの支払いは500ルピー札でOKとオーナーから言われており、またブジから先の列車のチケットはすでに持っているため、それほどの危機感はなかった。

しかしゲストハウスのすぐ前にある小さな郵便局に、たくさんの人が押しかけているのを目にしたり、時折聞こえて来る怒声を耳にしたりすると、ふと「暴動」の二文字が頭に浮かぶのであった。

インド、ブジの小さな郵便局にも人々が押し寄せていた

みんな新札と交換するための申込用紙に一生懸命記入していた。

そんな波乱のグジャラートの旅となってしまったが、結果から言えば申し訳ないほどスムーズであったと思う。
立ち往生することもなく、大きく予定を変更せざることもなく、そして保有していた500ルピー札も仕入ですべて使い切れた。

こうした旅をすると人々の親切をしみじみ感じたりするものだが、今回のようなアクシデントに見舞われるとさらにそれを実感する。

インド、ブジのオートリキシャのドライバー

ブジを発つ朝、駅まで乗せて行ってくれたオートリキシャのおにいさん。支障なく送り届けていただき、ありがとうございました。

日本のパスポートには「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助をあたえられるよう、関係の諸官に要請する」とあるが、まさしくそれを実践していただいたようで、お世話になった関係各位に心から御礼申し上げる次第であります。

本当にありがとうございました。

*情報はすべて2016年11月時点のものです。

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動物の鈴・アニマルベル