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マサラバッグ

         
  • 公開日:2013年4月4日
  • 最終更新日:2022年5月11日

雑なところが魅力だなんてどうなのかなあ~、まーそれもいいか

私が子どもの頃、安っぽい多色刷りの印刷物は必ず各色が少しずつずれて印刷されていました。
そういう印刷物は見ていて目がおかしくなりそうで、子ども心に「なんでもっとちゃんと印刷できないのかなあ」と不思議に思ったものでした。そしてもしかして立体メガネ(赤と緑のセロファンが左右に貼ってあるメガねですね)を通して見れば、そのずれた印刷の絵が浮き出て見えるのではないかと思ったりしたものです。

また「あたり」と「はずれ」のあるお菓子の箱は、その両者をじっくり見比べることで印刷の微妙な違いを見つけ出すことができ、次からはほぼ百発百中で「あたり」ばかりを引き当てることができました。それもまた印刷技術のレベルが低かったことによるものですが、まあこの場合は恩恵を受けたわけですから返ってそれがよかったという例ですね。

あれから幾年月、その間に日本の印刷技術はどんどん進化を遂げ、今ではあんな色のずれた印刷物を見ることはとんとなくなりました。そしておそらく「あたり」と「はずれ」のお菓子の箱も、外観からはまったく区別がつかないほど同一な印刷ができるようになったことでしょう。もっとも最近ではすっかり駄菓子屋に行かなくなったので、実際のところはよくわかりませんけど。

インドでもちょっと前まで(私の言う「ちょっと前」は10年とかそんな単位ですけど)ひどい印刷状態のものがよくありました。特に観光地で手売りしている絵ハガキのセットなどは、紙も粗悪なら印刷も悪いという代物で、まあそういうのが普通だった時代でした。
ところが最近ではインドの印刷技術もずいぶん向上して来たようで、雑誌などはそのデザインも含めて信じられないくらいにきれいなものになっています。

インドのマサラバッグとにかくここ数年の高度経済成長によって、すべてにおいて恐ろしいほどのスピードで進化しているインドなのですが、そんな中にあって昔と変わらぬ印刷のズレでいまだに勝負しているものがあります。
それは通称マサラバッグと呼ばれるかばんで、正式名称は・・・知りません。

マサラバッグはキャンバス生地でできた四角いカバンです。昔牛乳屋さんが使っていたかばんみたいなものと言ったら・・・返ってわかんないかな? とにかくまあ、ざっくりとした作りの布のかばんです。

そのかばんにはいろいろな絵が印刷されています。
たとえばヒンドゥー教の神様やボリウッドの映画スター、または商品の宣伝看板と思われる図案などです。

インドのマサラバッグで、その印刷がものすごくずれているのです。
もしかしてわざとやってんじゃないの? と思うほどです。
中には元の図案(たぶん無許可で拝借したもの)を裏返しに印刷してしまって、文字がすべて鏡文字になってしまっているなんてものもあります。

でもそんなずれた印刷が逆に新鮮であり、また私のような年齢層の人には、子どもの頃を思い出させてくれるタイムマシーン的グッズにもなって、これがなかなかいい感じなのです。

とにかくこの印刷技術の進んだ時代に、いまさらこのレベルかよってあきれてしま・・・

あっ、

もしかしてこのバッグの名称は、「いまさらバッグ」から来たのかも・・・

まさかあ~  ん?「マサカバッグ」?

そんなイマサラバッグ、いえ、マサカバッグ、いえいえ(ちょっとしつこいな)、マサラバッグは「ラクダ隊商パインズクラブ楽天市場店」にて販売しております。

*現在こちらの商品の販売は行っておりません。

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