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2010年インドの旅・実録編:第120回 ライプール→アラハバード

         
  • 公開日:2013年3月22日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年5月12日(水) ライプール 晴 40℃くらい

やがてバスは山道に入る。
すごい山道で車とすれ違うのもやっとという幅しかない。
しかも簡易舗装の路面は深い穴が開いていて、時折バスは腹をこすりながら進む。

3度目の休憩は信じられないくらいの山の中(たぶん)で、時間もすでに10時半になっていたが、一家でやっている茶店で取った。
チャイだけ飲む。Rs.5
脇道で立ちション。

その後も山道は続く。
窓から入って来る風は涼しくなったり暑くなったりするが、決して高低差のせいではない。むしろ山を下って水の多い場所(たぶん)に出てから急に気温が下がり、涼しいというより寒くなってしまった。実際の気温はわからないが、体感温度は23~24℃くらいのエアコンの風といった感じで本当に寒い。これが朝まで続きちょっとつらかった。

しかも2階席の客が捨てたカレーの汁が窓から降り注ぎ、実に不快だった。せめてもの救いは、寒くて窓を細目にした後だったので、被害が最小限に抑えられたことである。

まさかエアコンなしのバスで寒さに震えることになるとは思わず、長袖などはバッグの下の方にしまったままなので出すこともできず、なんとか我慢して少し(1時間ほど)ウトウトする。

【以下の解説は2013年3月22日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕

2010年5月12日(水) ライプール 晴 40℃くらい

やがてバスは山道に入る。 すごい山道で車とすれ違うのもやっとという幅しかない。 しかも簡易舗装の路面は深い穴が開いていて、時折バスは腹をこすりながら進む。

舗装道路に大きな穴が開いているだけでなく、対向車とすれ違う際は片側の車輪を路肩に落とすため、しょっちゅう車体の下からゴリゴリという音がする。自分の車ではないので別にいいか、とは言ってられない。真夜中の山道で故障などされたら大変なのだ。

3度目の休憩は信じられないくらいの山の中(たぶん)で、時間もすでに10時半になっていたが、一家でやっている茶店で取った。

こんな山道でもひとつの「幹線」になっているらしく(そもそもこうしたバスが通るくらいなので、裏道ではないのだろう)、他にも休憩の車が止まっていた。茶店の方では毎度のことなのだろうが、小学生くらいの男の子も借り出されて、てんてこ舞いで給仕をしていた。
インド、山の中の茶店

チャイだけ飲む。Rs.5 脇道で立ちション。

トイレに行っておこうと思ったが、それらしきものが見当たらない。仕方がないので夜陰に紛れて用を足したが、あまりの闇の深さに背筋が寒くなった。日本でも昔はこんな暗闇があちこちにあったのになあ。
インド、山の中の茶店

その後も山道は続く。 窓から入って来る風は涼しくなったり暑くなったりするが、決して高低差のせいではない。むしろ山を下って水の多い場所(たぶん)に出てから急に気温が下がり、涼しいというより寒くなってしまった。実際の気温はわからないが、体感温度は23~24℃くらいのエアコンの風といった感じで本当に寒い。これが朝まで続きちょっとつらかった。

もしかしたら山に入れば涼しくなるかも、という期待はとっくに裏切られ、窓からは相変わらず蒸し暑い風が入って来ていたが、ひょいっとカーブを曲がった途端に涼しい風が入って来たりする。初めはそれが心地良かったのだが、次第に寒く感じるようになって来た。

しかも2階席の客が捨てたカレーの汁が窓から降り注ぎ、実に不快だった。せめてもの救いは、寒くて窓を細目にした後だったので、被害が最小限に抑えられたことである。

暗闇では飛沫の正体が何だかわからずとても気味が悪い。恐る恐る腕に着いた飛沫の匂いを嗅いでカレーだと知った。非常に腹が立ったが、カレーよりすごいものでなくてよかったと思うことで自分をなだめた。

まさかエアコンなしのバスで寒さに震えることになるとは思わず、長袖などはバッグの下の方にしまったままなので出すこともできず、なんとか我慢して少し(1時間ほど)ウトウトする。

冷房の効いた列車やバスで移動する時は、必ず長袖のシャツを手元に用意するが、この時はとても引っ張り出せない場所にあったため、むき出しの腕を抱え込むようにして耐えた。5月のインドだからという先入観がいけなかった。
インド、夜中のバス移動

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