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2010年インドの旅・実録編:第114回 ジャグダルプル

         
  • 公開日:2013年3月13日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年5月10日(月) ジャグダルプル 晴 32~34℃くらい

朝6時少し前に起きる。
もう外のグランドでは、クリケットの人たちがランニングを始めていた。

7時に朝食。今日はルームサービスにする。しかしチーズ切れでトーストになる。

その後ビネイとお金のことでひと悶着あり。ランドリーを出すためのリキシャ代Rs.100を出せと言う。そんなものは出せないと言うと、今度は朝食代Rs.110を払えと言う。さっき払っただろうと強めに言うとようやく引き下がった。まったく油断もスキもない。せっかく好青年だと思っていたのにがっかりだ。

9時半出発。
まずはロートアイロンの村へ行く。
30km行くとオリッサだという国道43号線を東へ。

着いたところは本当の「村」といった感じのところで、作業場も実にいい感じの、農村の民家の庭先といったところ。
ここで実に簡単な設備(フイゴ付の炉と打つ台)、少ない工具だけで様々な作品を創り出す。

最初は続けていた作業の流れを見せてもらったが、人の腕の付け方がわからず尋ねると、小さい材料で作ってくれた。
またバイソンのペントップも作ってくれた。
この二つにはこの人の基本的な技が詰まっている。

敬意を表して、言い値に少し色を付けて払う。

【以下の解説は2013年3月13日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕

2010年5月10日(月) ジャグダルプル 晴 32~34℃くらい

朝6時少し前に起きる。 もう外のグランドでは、クリケットの人たちがランニングを始めていた。

インドではクリケットが国民的人気スポーツであるが、路地裏で子どもたちがクリケットの真似事に興じていたり、若者がこうして早朝練習なんかしている光景を目の当たりにすると、プロチームのテレビ中継を見るよりその人気の高さが実感できる。
インド、ジャグダルプルのグランド

7時に朝食。今日はルームサービスにする。しかしチーズ切れでトーストになる。

下のレストランまで行くのが面倒になり、ルームサービスにしてもらう。それでも料金は同じなのだ。

その後ビネイとお金のことでひと悶着あり。ランドリーを出すためのリキシャ代Rs.100を出せと言う。そんなものは出せないと言うと、今度は朝食代Rs.110を払えと言う。さっき払っただろうと強めに言うとようやく引き下がった。まったく油断もスキもない。せっかく好青年だと思っていたのにがっかりだ。

「ビネイ」とはホテルのボーイのこと。歳の頃なら17~18歳くらいだろうか。なかなかいい感じの青年だったので贔屓にしていたが、先日自分のバイクを見せ「頼まれた洗濯物を出しに行くとき転んでここが壊れたんだ」と曲がったウインカーを指差した。おそらく修理代が欲しいのだろうが、そんなものをあげる筋合いはないので無視した。そして今度は手を変えお金をせびって来たわけである。それにしてもあまりにも見え透いた口実で哀れに思えて来る。でもお金はやらない。

9時半出発。 まずはロートアイロンの村へ行く。 30km行くとオリッサだという国道43号線を東へ。

今日はいよいよ滞在最終日で、まだ見ていなかった工芸品を見に行く。 「ロートアイロン」というのは、熱した金属片を叩いたり捻じったりして作る工芸品のこと。
インド、ジャグダルプル郊外への道

着いたところは本当の「村」といった感じのところで、作業場も実にいい感じの、農村の民家の庭先といったところ。

国道からわき道にそれ、しばらく走ったところがロートアイロンを生業とする人たちの住む村だった。
インド、ジャグダルプル郊外の村

ここで実に簡単な設備(フイゴ付の炉と打つ台)、少ない工具だけで様々な作品を創り出す。

この村で何軒かの工房を覗いたが、どこも質素な作業場で村の鍛冶屋といった感じである。
インド、ロートアイロンの村

最初は続けていた作業の流れを見せてもらったが、人の腕の付け方がわからず尋ねると、小さい材料で作ってくれた。

中でも一番腕のいい職人の工房を訪れる。 その時作っていたのは「人」だったが、肩から延びる細い腕が胴体にどうやってくっ付けられているのかがわからず、パテルに聞くがいい加減な答えしか返った来ないので、百聞は一見にしかずでもう一度新たに作ってもらった。
インド、ロートアイロン

またバイソンのペントップも作ってくれた。 この二つにはこの人の基本的な技が詰まっている。

「バイソン」とあるが正しくは「バッファロー」、水牛である。
インドのロートアイロン

敬意を表して、言い値に少し色を付けて払う。

本当に小さな作品だが、私にとってはどちらも宝物となった。
インド、ロートアイロンの工具

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真鍮製のアンティーク弁当箱