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2010年インドの旅・実録編:第111回 ジャグダルプル

         
  • 公開日:2013年3月8日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年5月7日(金) ジャグダルプル 晴 昼33℃くらい

市場へ
細い道は市場へ向かう人々が徒歩や自転車で、それぞれの荷物を持って列をなしている。

ここの市場ロハンディグラはなかなか規模が大きく、二本の道を挟んで広がっていた。

野菜や肉(トリ、カモ、魚など)、アリや酒といったものが売られているが、売る人の方が多いのではないかと思えるほどであった。

ここでまたマウワの酒を飲む。

帰途、部族民の墓を見る。
道端に家の形をした石が並び、その一角に竹竿の担架が置かれていた。
なるほど、今朝滝へ向かう途中でたくさんの人の列ができていて、その先頭辺りを振り返って見ると小さな焚火の横に遺体らしきものが横たえられていたが、ここがその場所だったのだ。

【以下の解説は2013年3月8日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕

2010年5月7日(金) ジャグダルプル 晴 昼33℃くらい

市場へ 細い道は市場へ向かう人々が徒歩や自転車で、それぞれの荷物を持って列をなしている。

今日はまた金曜日に開かれるハート(市場)へ行って見た。
インド、ジャグダルプルの市場

ここの市場ロハンディグラはなかなか規模が大きく、二本の道を挟んで広がっていた。

ハートはお昼頃から始まるが、みんなそれを目指して何キロもの道のりをはるばるやって来る。そしてそのほとんどの人が何か売る物を持っている。いや、売るというより物々交換かもしれない。
インド、ジャグダルプルの市場

野菜や肉(トリ、カモ、魚など)、

鶏や鴨は生きたままなので新鮮この上ない。
インド、ジャグダルプルの市場

アリや

この地方では蟻はその卵とともに食用にされる。食は文化なので驚くこともなく、まあ森のキャビアと思えばいい。もっとも私は異文化圏から来た人間なので、できれば本物のキャビアの方がいいが。
インド、ジャグダルプルの市場

酒といったものが売られているが、売る人の方が多いのではないかと思えるほどであった。

大雑把に言えばハートでは全員が店員でありまた客である。もちろん販売を生業として貨幣を蓄積する人もいるだろうし、お金を持って来て買い物だけして帰る人(私もその一人)もいるだろう。でもたぶん大多数の人はその場で何かを売ってまた何かを買うことになるのだろう。「金は天下の回りもの」と言うが、ここではその回り方が早いのである。
インド、ジャグダルプルの市場

ここでまたマウワの酒を飲む。

先日のハートでも味見をしたが、造る人によって味がどう変わるか知りたいと思い飲んだ。あくまでも比較研究のためなのである。
インド、ジャグダルプルの市場

帰途、部族民の墓を見る。 道端に家の形をした石が並び、その一角に竹竿の担架が置かれていた。 なるほど、今朝滝へ向かう途中でたくさんの人の列ができていて、その先頭辺りを振り返って見ると小さな焚火の横に遺体らしきものが横たえられていたが、ここがその場所だったのだ。

インドで大多数を占めるヒンドゥー教徒は通常墓を持たないが、この辺りの部族民は墓を造る。そしてその墓石には現世で実現できなかった夢を託すとのことで、大きな家の形を模した墓石がいくつか並んでいた。 またその日は葬式が行われていたようで、墓地の片隅に荼毘に付した跡があった。 朝そこを通った時は、車も頻繁に通る道のすぐ脇なので、まさかとは思ったが・・・ でもこれもこの土地の文化なのである。
インド、先住民族の墓

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インドの伝統工芸細密画