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2010年インドの旅・実録編:第38回 コーチン→アレッピ

         
  • 公開日:2012年11月1日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年4月7日(水) フォート・コーチン→アレッピ 晴 30℃

昨夜はよく眠れず、夜中に起き出してラム酒を飲む。
朝は7時前に起きたのでかなりの寝不足である。

7:30頃朝食に下りる。
昨日と同じチーズ・トマトサンド、紅茶、スイートラッシー Rs.85

9時チェックアウト @Rs.1200 x 2泊 = Rs.2400

フェリー埠頭はやはり変わったようでとても遠い。

9:20着 フェリーは9:35発
しばらく並び、9:30切符を売り出す。

9:52 エルナクラム着

9:56 リキシャに乗り換え(Rs.30)バススタンドへ

10:02 バススタンド着

10:04 バス出発 乗り込むと同時に走り出した。ここまでとてもスムーズ。

バスは一度ウィリンドン島、マッタンチェリー近くを通り、しばらくは人通りの多いローカルな道を行く。

40~50分でようやく国道に出る。

少しお腹が痛かったので、早くアレッピに着けと願うが、結局アレッピには2時間後の11:55に到着した。

バスを降りると早速宿の客引きが来る。
しかしとても紳士的で、ハローと声を掛け、それに応じるとようやく用件を切り出す。
一人目はRs.300ほどの安宿だったが、どうやらA/Cがないよう。
次に来たおっさんの後について行ってみる。

最初に通された階下の部屋は薄暗くてよくなかった。
二番目に見た二階の部屋はよかったが、ベッドがWだった。しかしエクストラ・ベッドを入れるとのこと。
言い値のRs.900をRs.800に負けさせ、ここに決める。
後で知ったが、ガイドブックにも載ってる宿だった。

【以下の解説は2012年11月1日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕

2010年4月7日(水) フォート・コーチン→アレッピ 晴 30℃

昨夜はよく眠れず、夜中に起き出してラム酒を飲む。 朝は7時前に起きたのでかなりの寝不足である。

夜中に目が覚めて眠れないときは、逆らって眠ろうなどとはせずにがばっ!と起きてしまう。寝なくて済むなら御の字である。さらに酒でもあれば鬼に金棒、内村に鉄棒なのだ。ただ寝なくちゃいけない時間に起きているので、当然そのツケが回って来るのは仕方ない。でもそれをぐっと我慢して一日過ごせば、その晩はよく眠れるので帳尻が合うのである。

7:30頃朝食に下りる。 昨日と同じチーズ・トマトサンド、紅茶、スイートラッシー Rs.85

昨日とほぼ同じ内容の朝食だが、ラッシーがプレーンからスィートに変わった。とかく栄養失調気味になりがちなので、糖分くらい取っておこうかということなのである。

9時チェックアウト @Rs.1200 x 2泊 = Rs.2400

この宿のおやじはちょっと見怖そうだが、実際に話すととても感じがいい。さすがガイドブックにも載る宿のことはある。 ただしここのランドリーサービスは良くなかった。どうも宿にある洗濯機で洗っているらしく、出した洗濯物がなかなか返って来なかった。その点プロの洗濯屋は(一応)ちゃんと仕事をこなす。そこがまあ素人との大きな違いなのだ。
フォート・コーチンの宿のおやじ

フェリー埠頭はやはり変わったようでとても遠い。

昨日の町歩きでフェリーの桟橋の位置は確認したが、あまりにも遠くてまだ半信半疑だった。そこでチェックアウトの時に宿のおやじに確認したのだが、ずっと前からそこだと言う。でも絶対9年前はチャイニーズ・フィッシングネットに近い桟橋から出ていたはずなのだ。まあいくらそう言い張っても仕方がないことなのだが・・・
フォート・コーチンの路地

9:20着 フェリーは9:35発 しばらく並び、9:30切符を売り出す。

この桟橋では出港5分前にならないと乗船券の発売を開始しなかった。エルナクラム側よりさらに効率(従業員側の)アップである。それにしても驚くほど乗客が多く、あっという間に席が埋まり、立ち客まで出るほどだった。
フォート・コーチンのフェリー乗り場

9:52 エルナクラム着

エルナクラム側の桟橋に着き、右手に抜けると見覚えのある古びた通路が残っていた。そう、確かに9年前はあんな古ぼけた駅舎のようなところで乗船券を買い、すぐ先の桟橋に横付けされたフェリーに飛び乗ったのだった。で、フォート・コーチンの桟橋はチャイニーズ・フィッシングネットのすぐ近くで・・・それはもういいか。
エルナクラムのフェリー乗り場

9:56 リキシャに乗り換え(Rs.30)バススタンドへ

往きは鉄道のエルナクラム・ジャンクション駅から40ルピーだったが、バス・ターミナルまでは30ルピーだった。確かに地図で見るとバス・ターミナルの方が若干近そうである。
コーチンのオートリキシャ

10:02 バススタンド着

6分でバス・ターミナルに到着した。これから水郷の町アレッピに行くのだが、係員らしき人にアレッピ行のバスを尋ねると、すぐ目の前に停まっているのがそうだとのこと。チケットも車内で買えばいいとのことなので早速乗り込んだ。 なんと宿を出てからここまで約1時間、インドでもこんなにスムーズに事が運ぶことがあるのだなあ。
ケララ州営の路線バス

10:04 バス出発 乗り込むと同時に走り出した。ここまでとてもスムーズ。

バスはまだ車内がガラガラなのにもかかわらず出発した。ゴアの客引き呼び込み詰め込み式のバスとはずいぶん違う。それもそのはず、このバスはKSRTC(Kerala State Road Transport Corporation)と呼ばれる州営企業が運行しているもので、運行管理も乗務員もなかなかきちんとしているのである。 そんなKSRTCのバス料金は、使用車両や運行形態(急行とかローカルとか)で細かく規定されていて、この時は窓ガラスなしのレトロタイプバスの急行(Fast Passenger)で37ルピーだった。ただ渡されたレシートのようなチケットを見ると、内訳として「FULL」36ルピー、「CESS」1ルピーとあった。その付け足しのような1ルピーは何だったのだろう。荷物代か?
ケララのバスの車掌

バスは一度ウィリンドン島、マッタンチェリー近くを通り、しばらくは人通りの多いローカルな道を行く。

コーチン周辺は入り江だか川だか湖沼だかわからないような水域が複雑に連なりちらばっていて、バスもエルナクラムから真っ直ぐ南下できず一旦西側のウィリンドン島を経由することになる。また昨日徒歩で目指したマッタンチェリー地区の南端もかすめるので、なんだか遠回りしているような気分になるが、地図で見ると納得する。
ウィリンドン島への橋

40~50分でようやく国道に出る。

ローカルバスというものはその土地に住む人々の足であるから、広い道路を突っ走るより住宅密集地の中の道を選んで通る。そしてあちこちの停留所で乗客が乗り降りすのでなかなか距離が稼げない。
コーチンのバス通り

少しお腹が痛かったので、早くアレッピに着けと願うが、結局アレッピには2時間後の11:55に到着した。

まあ急ぐ旅ではないのでのんびり行くのもいいのだが、どうも昨日の下痢がまだ治まっていないのか、それとも今朝のラッシーで腸の動きが活発になってしまったのか、とにかくバスに揺られているうちに下っ腹がチクチク痛み出してしまった。アレッピまでは約65kmなので、どこにも寄らずに走れば1時間くらいで着いてしまうと思うのだが、なんせこれはローカルバスであるからして、なかなかそうはいかないのである。相変わらず小さなバス停で停まっては、何人かが降りまた何人かが乗るということを繰り返している。もしバス停近くにトイレが確実にあるのであれば、私も降りる乗客の仲間に入りたいほどであった。狭い座席の下に突っ込んだザックの中から、手探りで即効性の下痢止め剤を探し出し口に含む。こうなったらもはや薬効よりも気持ちの持ちようである。「薬を飲んだからもう大丈夫」と思い込むしかない。 薬のお蔭か神の助けか、なんとかアレッピまで持ちこたえた。あとは早く宿を探してチェックインすれば、私はまたもとの笑顔を取り戻すことができるのである。
アレッピの町

バスを降りると早速宿の客引きが来る。 しかしとても紳士的で、ハローと声を掛け、それに応じるとようやく用件を切り出す。 一人目はRs.300ほどの安宿だったが、どうやらA/Cがないよう。 次に来たおっさんの後について行ってみる。

アレッピ(アラップーザ)は小さな町だが、バックウォーターと呼ばれる水郷を巡る各種ツアーや、そのまま船に宿泊できてしまうハウスボートの拠点となっており観光客も多い。そんな観光客を目当ての宿の客引きはバス・ターミナルにも待ち構えていて、そのうちの一人に案内してもらった。
アレッピの町

最初に通された階下の部屋は薄暗くてよくなかった。 二番目に見た二階の部屋はよかったが、ベッドがWだった。しかしエクストラ・ベッドを入れるとのこと。 言い値のRs.900をRs.800に負けさせ、ここに決める。

宿を決める際はまず実際に部屋を見なくてはいけない。なにしろ相手はなるべく条件の悪い部屋、つまり売れ残りそうな部屋から埋めようとするのである。この時もまず初めに陰気な部屋を見せられた。さらにシャワーの出具合やトイレの流れ具合なども調べなくてはならない。 結局二階の広い部屋に変更となり、しかも料金を100ルピー下げてもらった。また本来はダブルベッドがひとつの部屋だったが、エクストラベッドを持って来てくれるという条件でOKした。 しかしその「エクストラベッド」は普通のシングルベッドで、そいつを他の部屋からえっちらおっちら運んで来るのでとても手間がかかり、早くトイレに入りたい私はちょっとイラついてしまった。
アレッピの宿の部屋

後で知ったが、ガイドブックにも載ってる宿だった。

この宿は「KTC Guest House」という名の宿で、ガイドブックにも載っていた。そしてここもやはり感じのいい宿であった。 ちなみにこの時はオンシーズン(8月~3月)から少し外れていたため、客が少なく部屋代を負けてもらえたが、シーズン中は逆に割増料金となるのかもしれない。
アレッピの宿

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