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2010年インドの旅・実録編:第4回 ウダイプール

         
  • 公開日:2012年9月12日
  • 最終更新日:2022年6月10日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。

2010年3月20日(土) ウダイプール 晴 30℃(日中) 朝は少し涼しい

4時過ぎに一度トイレに行く。また寝たがあまり良く眠れなかった。

7時になって下へ降りる。到着予定は7:20だがまだ着く様子はない。
トイレへ行き、乗降口のドアから外を見ると結構家が建っていた。

7:50 定刻30分遅れでウダイプール・シティ駅到着。写真を撮りながらゆっくり出口へ。
昨日の青年に挨拶。改札を抜けた所に体重計があり乗ってみたが、1ルピー入れても動かない。そこで今度は2ルピーコインを入れてみたがやっぱり動かなかった。少し機械を揺すってみたがダメだった。

意外と客引きは少ない。リキシャマンは声を掛けて来るが、「いらない」と言うとあっさり引き下がる。

「50ルピー」と言う男のリキシャへ向かう。
しかし乗り込んだ後であらためて行先を確認し、「そこなら70ルピーだ」と言って来た。
降りる素振りをすると運転手の方がさっさとどこかへ行ってしまった。

オートリキシャがたくさん並ぶ中に、ちょっと真面目そうな男がいたので「ジャグディシュ・テンプルまでいくらか?」と聞くと「50」と答える。試しに「30」と言うと、それはムリだと言う。それでもしつこく「40」と言うがやはりダメで、50で手を打ち乗り込む。想像以上に遠かった。

寺院前で降り、近くの店でラウラ・パレスの行き方を聞くと、じいさんが先に立って案内してくれた。チップRs.10あげる。

ラウラ・パレスのちょっと太ったおばさんの案内で階上の部屋を見るが、Wベッドでしかも今日はそこしか空いていないと言うのでやめる。

また寺院前に出て適当に歩き出し「ペイイング・ゲストハウス」の看板を見て路地を入る。
「ゲストハウス」の名から想像したのとは違い、なかなか立派なホテルだった。

エアコンはないが一部屋Rs.400にしてもらった。通常は500だと言っていたが、はたしてどうかわからない。
403号室 シャワーは朝のみお湯が出るとのこと。また頼めばバケツでお湯を持って来てくれるらしい。
チェックアウトは10:00AM
屋上はなかなかきれいだった。

【以下の解説は2012年9月12日のものです】

〔以下メモに解説を加えて〕 

2010年3月20日(土) ウダイプール 晴 30℃(日中) 朝は少し涼しい

4時過ぎに一度トイレに行く。また寝たがあまり良く眠れなかった。

7時になって下へ降りる。到着予定は7:20だがまだ着く様子はない。 トイレへ行き、乗降口のドアから外を見ると結構家が建っていた。

寝台列車の上段の利点は上がってしまえばいつでも寝られること。逆に難点は下の人が起きない限り下りられない(座席に座れない)こと。また上段には窓がないので外の様子がまったくわからないのが困る。もしかしたら窓外にすばらしい景色が広がっているかもしれないと考えると居ても立ってもいられなくなり、トイレに行くついでに景色を眺めた。インドの列車は走行中でもドアが開けられるので、全身に風を受けて体ごと景色を満喫できる。
インドの列車からの風景

7:50 定刻30分遅れでウダイプール・シティ駅到着。写真を撮りながらゆっくり出口へ。 昨日の青年に挨拶。改札を抜けた所に体重計があり乗ってみたが、1ルピー入れても動かない。そこで今度は2ルピーコインを入れてみたがやっぱり動かなかった。少し機械を揺すってみたがダメだった。

到着予定時刻より30分遅れであったが、700Km以上の道のりを一晩かけて走って30分なら充分誤差の範囲であろう。 駅ごとに体重計に乗るというのはこの旅に於ける私の楽しみのひとつであったので、当然ここでも目を皿のようにして見つけ出し素早く乗った。しかしそんな私の気迫に恐れをなしたのか、コインを入れても機械はうんともすんとも言わなかった。日本の自動販売機なら必ず連絡先のステッカーが貼られているが、インドの体重計にはそういうものは見当たらない。もっともそんなものがあって仮に連絡がついたとしても、直しに来るのに一週間はかかるであろう。
ウダイプール・シティ駅の体重計

意外と客引きは少ない。リキシャマンは声を掛けて来るが、「いらない」と言うとあっさり引き下がる。

観光地の駅に降り立つとあっという間に雲霞のごとく客引きが湧き出て来る。しかしここウダイプールでは拍子抜けするほど少なく、またしつこく食い下がるオートリキシャのドライバーも見当たらなかった。

「50ルピー」と言う男のリキシャへ向かう。 しかし乗り込んだ後であらためて行先を確認し、「そこなら70ルピーだ」と言って来た。 降りる素振りをすると運転手の方がさっさとどこかへ行ってしまった。

インドのオートリキシャやタクシーのドライバーの交渉術のひとつに、とりあえず乗せてしまってから再交渉に入るというのがある。つまり初めはこちらの要望の料金で納得した振りをして車に乗せ、あらためて行先を聴き直し「あー、そこならこの料金じゃダメだ」ととぼけて交渉を振り出しに戻すのである。 そういう場合は車から降りる振りをするのがいいのだが、今回はドライバーの方からこちらを見限ったようだっった。
オートリキシャのドライバー

オートリキシャがたくさん並ぶ中に、ちょっと真面目そうな男がいたので「ジャグディシュ・テンプルまでいくらか?」と聞くと「50」と答える。試しに「30」と言うと、それはムリだと言う。それでもしつこく「40」と言うがやはりダメで、50で手を打ち乗り込む。想像以上に遠かった。

真面目そうなドライバーを見極めるのは感しかない。真面目そうに見えたのに他の奴らと似たようなものだったなんてことはよくある。まあ当てクジくらいに考えておいた方が良いであろう。 料金交渉は最初に出す値段が大事である。相場より高く言ってしまうのはもちろんダメだが、あまりにも現実離れした安値を言うと無知が露呈してしまい主導権を握れない。相手が先に値段を言った場合も同じである。よく値引交渉の目安言われる「言い値の半分」にすればいいというものでもない。結局乗り物の料金交渉の場合はあらかじめ地図で距離の見当を付けておかなければならないだろう。そして歩けそうな距離なら最悪歩く覚悟でオートリキシャとの交渉に望むのである。そうすれば多少勝機が増すと思う。しかし地図(特にガイドブックの小さな地図)と実際の地面とでは距離感がかなり違ったりする。この時もオートリキシャに乗りながら「あー、歩いて行こうとしなくてよかった」と思った。

寺院前で降り、近くの店でラウラ・パレスの行き方を聞くと、じいさんが先に立って案内してくれた。チップRs.10あげる。

道案内をしてくれたじいさんは店の前にいた人で、店の関係者なのか客なのかわからないがとにかくちゃんと目的地まで(すぐ近くだったが)誘導してくれた。こういう時難しいのが、その人が心底親切でやってくれているのか、それとも小遣い銭欲しさでやっているのかを判断することである。この時私は総合的に判断し、10ルピーを手渡した。

ラウラ・パレスのちょっと太ったおばさんの案内で階上の部屋を見るが、Wベッドでしかも今日はそこしか空いていないと言うのでやめる。

「ラウラ・パレス」とは知人から推薦された宿。なんでも女主人(おそらく案内に出た太めの人であろう)の手料理がおいしいのだとか。 しかしこの日は生憎Wベッドの部屋がひとつ空いているだけだったので他を当たることにした。

また寺院前に出て適当に歩き出し「ペイイング・ゲストハウス」の看板を見て路地を入る。 「ゲストハウス」の名から想像したのとは違い、なかなか立派なホテルだった。

宿探しも事前にガイドブックなどでおおよその見当(ホテルの多い地域の位置とか宿泊費の相場とか)を付けておくのがいいのだが、この時はラウラ・パレスに泊まるつもりでいたのでまったく他を考えていなかった。観光地の真ん中でガイドブックを開くと、また客引き達が集まって来て冷静な判断ができなくなるので、ここも感を頼りに歩き出した。 ゲストハウスとは家族経営のプチホテルみたいなものだが、わざわざ「ペイイング」を付けるということはタダだと勘違いするやつがいるのだろうか?
ウダイプールのゲストハウス

エアコンはないが一部屋Rs.400にしてもらった。通常は500だと言っていたが、はたしてどうかわからない。 403号室 シャワーは朝のみお湯が出るとのこと。また頼めばバケツでお湯を持って来てくれるらしい。 チェックアウトは10:00AM 屋上はなかなかきれいだった。

季節は夏に向かいつつあり、ウダイプールもそろそろシーズンオフということで宿側も客を取るのになかなか必死のようであった。 インドもイギリス式に一階をグランドフロアーと言うので403号室というのは5階である。なんとこのゲストハウスは家族経営(たぶん)ながら5階建ての立派な建物なのだ。 チェックアウトの時間は宿によってさまざまなので、初めにしっかり確認しておく必要がある。 部屋のすぐ上が屋上になっていて、まあまあ見晴らしがよくピチョーラー湖とその中に建つレイクパレスも見えた。 しかしこの屋上のすぐ下の部屋というのが悲劇の素であったのだ。
ゲストハウスの屋上

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インドのマフラー