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インド:ほんとぉ~は洗濯好きじゃぁ~ないけどぉ~・インドでの洗濯事情その1

         
  • 公開日:2007年2月16日
  • 最終更新日:2022年6月25日

インドに行くときの着替えは、だいたいパンツ2枚、ズボン1本、Tシャツ2枚とかそんなものですので、3日以上滞在すると着替えがなくなってしまいます。

では、どうするかと言いますと、それぞれの下着や服を極限状態まで使用し続けるか、はたまた洗濯するかということになります。
中には「一度着たものは捨てて、新しい服を買う」という人もいるかもしれませんが、この際そういう人は無視しますと、たいていの人はせっせと洗濯するという道を選ぶのです。

インドでは洗濯専門のドビーという職種(カースト、ジャーティー)の人たちがいて、家々を回って洗濯物を集め、洗濯場で洗ってからまた届けるということをしております。
これはたいていのホテルでも利用でき、安宿などでもズボンやシャツを洗濯してもらうことが可能です。
ただし、日本人的感覚の「クリーニング」とは程遠く、そこら辺の河で洗濯し、車がぶんぶん行き交う大通りのガードレールなどに干したりすることもありますので、はたしてきれいになって戻って来るかどうかは保障できません。白いシャツがややグレーっぽくなったりすることもあるのです。
また、インドの洗濯はかなり荒っぽく、洗濯物を石にバシバシ叩きつけたりしますので、ボタンが割れてしまうこともあります。

なので、そんなトラブルから大事な衣服を守るためにも、ここはいっちょ自分で洗濯しましょう。

私の洗い方は簡単です。
バケツ(安めのホテルにはたいてい備え付けられています)に洗濯物を入れ、次いで洗剤と水を入れます。
水が程よく洗濯物を浸したら、おもむろにバケツに両足を突っ込み、その場足踏みいっちに!いっちに!の開始です。この時はなるべく無言でせずに、歌など歌って明るく足踏みをすると楽しさ倍増です。

そんな風に20~30回ほど足踏みしただけで、あ~ら、バケツの水が真っ黒じゃなぁ~い。

そうなのです。インドで一日行動すると、驚くほど衣服は埃だらけになってしまうのです。 そして汗です。暑い時季などは、ちょっと動いただけで体中から汗が吹き出て、さらにはその汗が塩の結晶となるのです。

そんなきたない衣服が、バケツの中の足踏み運動で見違えるようにきれいになって行きます。 しかも、足自体もきれいになって行きますので、一石二鳥です。

さて、そんな感じで水を何度か取り替えては足踏みし、洗剤の泡がでなくなったら終了です。
まだ水が薄汚れているように見えても気にしてはいけません。もともとそういう色の水だという可能性もあるのです。とにかくここはインドなのです。臭くなければOKです!

干すのは部屋の中と言う事になりますが、これはあるものを利用するしかありません。
洗濯ロープのようなものを持っていれば、部屋の突起物などを利用してピンと張りましょう。ただし、手で絞っただけのズボンなどはまだ充分に水を含んでいて、干した後もぽたぽた水が滴り落ちますので、ベッドの上などに干すのは避けたいものです。

こうしてタダでさえも狭い部屋が、洗濯物でますます狭くなってしまうのですが、ベッドに寝転がり、天井扇の風に揺れる洗濯物を眺めておりますと、なんとも言えない充足感に満たされるのであります。