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2010年ジャイサルメールの旅・その32

         
  • 公開日:2011年11月10日
  • 最終更新日:2022年6月11日

トリオ・レストランの続きでありますが、とにかくこのお店を予約するならなんと言っても桟敷席をお奨め致します。桟敷席はテラスの南側と東側の際に、半分せり出すように設置されているために、いわば三方が「景色」として見渡せるのです。

たとえば初日に私たちが座った南側の桟敷席では、普通に座ったままの姿勢で沈む夕日が真正面に見えます。(三月初旬のことですが)そして南側に目をやれば、王宮をホテルにしたマンディール・パレス・ホテルの入り口が見渡せ、いかにも金を持っていそうな宿泊客の出入りを逐一見守っていると、本当に詰所に控える門番のような気分が味わえます。そんなわけですっかりこの席が気に入った私は、明日もまた来るからこの席を確保しておいてねと言い残し、いいこんころもちでホテルへと帰ったのでありました。

そして翌日、予約した時間に行くと従業員は私の顔を見て少々慌て、「実は昨夜の席はすでに予約が入っていて・・・」なんてことを言うのです。

な、な、な、なんてっこったい!

さてはてめえ、昨夜のおれ様の言葉を、酔っぱらいの戯言と受け流しやがったな!

と、若干険悪なムードが漂い始めたのありますが、「代わりにこの席へどうぞ」と通されたのが東側にせり出した桟敷席でした。

おそらくこの席も本当は予約が入っているのだと思いますが、私たちはディナータイムが始まったばかりの7時に入ったので、本来の予約客が来るまでに早いとこ食べさせちゃえと思ったのでしょう。

てやんでい!こうなりゃとことん居座ってやるぜ!で、この東側の桟敷席なのですが、ここはジャイサルメールの街を取り囲む城壁に設けられたアマル・サガール門前の広場が見下ろせ、人々の活気が直に伝わって来てなかなか面白い席でした。

では室内の席(といっても小屋掛けみたいな席ですが)は良くないかと言えば、そこはさすが人気店となるだけのことはあり、そちらをメイン会場として楽隊(ここでは三人だけの編成でしたが)がラジャスタンの歌を朗々と吟じたりして、ちゃんとお客を楽しませる工夫をしているのでありました。席の予約では若干行き違いがありましたが、総合的にはやはり良いレストランで、またジャイサルメールに行く機会があればぜひとも行きたいレストランなのであります。

*情報はすべて2010年3月時点のものです。

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