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あんちゃんは粉骨砕身で働いているのだ:マッタンチェリー

         
  • 公開日:2011年9月16日
  • 最終更新日:2022年6月6日

フォートコーチンからマッタンチェリー方面へ歩いて行くと、途中イスラム教徒の多く住む(と思われる)地域に出ます。
なぜそれがわかるかと言えば、小さいながらもきれいに維持されているモスクがあることと、通り沿いにお肉屋さんをちょいちょい見かけるようになるからです。と、そんな一軒のお肉屋さんの店頭で、もくもくと作業をするあんちゃんがおりました。
みれば大きな丸太を立てたものをまな板にして、その上で肉の塊を次から次へとごんごん切り分けています。

その姿がなかなかかっこよかったので、「写真撮ってもいい?」と聞いたところ、あんちゃんは包丁を置いてポーズをとってしまいました。まあインドではよくあることなのですが、できれば仕事をしているところを撮りたかったんだよなあ。昔ならそれで終わりなのですが、デジタルカメラ時代である現代では、その場で本人に写真を見せることができます。
で、見せたんですよ、カメラの液晶画面をあんちゃんの顔の前に突き出して、今撮ったばかりのあんちゃんの写真を「ほら」ってね。
そしたらあんちゃんもっとよく見たいらしくて、私の手からカメラを取り上げてまじまじと見だしたのです。

もちろんカメラはその後すぐに返してくれたのですが、生肉の仕分け作業をしていたあんちゃんに握られたカメラは、ちょっとべたついていたのでありました。

あー、防水仕様の洗えるカメラにしておいてよかったあ。

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インド先住民族の工芸品ドクラ