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インド:汽車旅にも危険は付きものです・インドの列車事故

         
  • 公開日:2007年1月13日
  • 最終更新日:2022年6月25日

あの広大なインドの大地を列車で旅するということは、狭い国土で尚且つ時間優先の日本に住む者にとっては、なかなか味わうことのできない貴重な経験になることでしょう。
過ぎ行く車窓の風景、乗り合わせた人々との会話、車内販売のお弁当、途中駅での深呼吸などなど楽しみは満載です。

しかし、インドの列車の旅も楽しいことばかりではありません。

幸い私は今まで大きなトラブルに巻き込まれたことはないのですが、実際に起きている事件・事故はたくさんあり、その内容は置き引き、睡眠薬強盗、爆弾テロ、投石、焼き討ち、脱線事故など多岐にわたります。

私がインドを列車で旅しようと思ったとき、脳裏によぎった一番の不安は脱線事故でした。
それはその何年か前に、ニュースでインドの列車事故の映像を見たからです。
その映像は、鉄橋から河に転落した列車の姿を映し出していました。何十人かの人が亡くなり、また多くの人が怪我をしたようでした。
そんな映像が私の脳裏にこびり付き、他のどのようなトラブルより現実味を帯びた形で、私を不安にさせたのでした。

そして実際、私がインドを旅しているときに、その不安が的中したかのような事故が起こりました。
それがこの写真の記事です。チェンナイ行きの夜行列車が、途中の鉄橋から河に落ちたのです。

もちろんそれは私の乗った列車ではありませんでした。
私はそのニュースを、夜行列車でたどり着いたチェンナイのホテルで知りました。
しかしまさしく同じ日に、同じ目的地を目指していた列車であったということもあり、新聞の見出しを見て愕然としたのを覚えています。その列車も事故に遭わなければ、同じようにチェンナイに到着し、それぞれの乗客はそれぞれの目的地を目指していたはずなのです。私のように・・・

まあ不慮の事故というものは、常に日常と隣り合わせているものなのかもしれませんが、それでもたぶん、インドは日本よりはるかにその発生率、遭遇率が高いと思います。
どうぞインドに行かれる際には、避けられるリスクはなるべく避けるよう行動して下さい。塵も積もれば山となるです。ちょっとの積み重ねで、避けられるトラブルもあるはずです。

これからインドを旅されるみなさまの安全を、心よりお祈り申し上げております。

インドの南京錠