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朝のガートは活気に満ち溢れていた:ラーメシュワラム

         
  • 公開日:2010年12月8日
  • 最終更新日:2022年6月3日

朝6時、突然のノックの音と呼び声のようなもので、私は陰気なホテルの部屋で目を覚ましました。

ここラーメシュワラムはインド有数の聖地ということで、おそらく先ほどのノックはありがたいご来光を拝むためのモーニング・コールなのでしょう。
やはり聖地とされているカニャークマリのホテルでも同じようなことがありましたので、私はもうあまり驚いたりはしないのです。

と言うことで、昨日の昼間にも来た海のガートへやって参りました。でも実は体が疲れていてなかなか起き出せず、情けないことに日の出の瞬間には間に合わなかったのであります。たはは・・・

おお!さすが聖地のガートです。
すごい人じゃあありませんか。これでもガートにいる人のほんの一部で、ここに来るまでにすでに沐浴を済ませて帰って行く人たちともたくさんすれ違いました。
いったい毎日どれくらいの人がここを訪れるのでしょう。

なるほど、これじゃあ手頃なホテルはすぐに満室になるわけだ・・・

沐浴は階段状のガートで行うか、海に入ってもせいぜい腰くらいの深さほどのところで行う人が多いのですが、中にはかなり沖合まで行っている人もいます。
まさかこんな朝っぱらから海水浴もないでしょうから、少しでも太陽に近い所で祈りを捧げようという心理からなのかもしれません。また男性は腰布やパンツ、女性は衣服を身に着けたまま水に入っています。

で、ちょっと驚いてしまったのがこれです。これは衣類の山なのですが、私は初めこれを見た時、沐浴をする時に脱いだ服を預かってもらっているのかと思いました。
ところが良く見ていると、この衣類の山はガートや水際に散乱しているものを集めたものだったのです。つまりこれらはすべて脱ぎ捨てられた(本当の意味で「捨てられた」)もので、またそれらを拾い集める係の人がいて、こうして片隅に小山が築かれていたのです。

いくら経済発展目覚ましいとはいえ、まだまだ質素な暮らしをしている人の多いインドにあって、これはいったい・・・

もしかしたらこの聖地で沐浴してさらに衣類も脱ぎ捨てると、その身の罪穢れが洗い流される効果が倍増するとでもいうのでしょうか。

異教徒の上に日の出にも間に合わない罰当たりな私には、なんだかよくわからないのでありました。

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インドのマフラー