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いざ行かん!魚の目を持つ女神の世界へ・その1:シュリ・ミナークシ寺院

         
  • 公開日:2010年11月15日
  • 最終更新日:2022年6月3日

マドライはいわゆる門前町です。

その中核となるのはシュリ・ミナークシ寺院で、そこは巨大なゴープラム(塔門)が有名なのです。
私の宿泊するホテルの屋上からも、その小山のように聳えるゴープラムが望見できます。つまりシュリ・ミナークシ寺院は、宗教上の心の拠り所としても、観光の目玉としても、そして地理的目標物としてもマドライの中心的存在なのであります。

まずはその全貌をご覧頂きましょう。

これはシュリ・ミナークシ寺院の内部に展示されている寺院全体の模型なのですが、かなり忠実に作られております。寺院は一辺が約300mの四角形になっていて、東西南北の四か所に大きなゴープラムが聳えています。(一番上の写真はその四つが見えているところです)
そして寺院の内部にもやや小規模のゴープラムがいくつかあり、とにかく大規模な上にかなり手の込んだ造りの寺院なのであります。

ということで、さっそく実物を見に行きましょう。

マドライ駅の方向(泊まってるホテルが駅の近くなので)から寺院に近づいて行きますと、まず見えて来るのは西のゴープラムです。この辺りから「寺院がとても良く見える場所に案内してあげましょう」などと言いながら擦りよって来るおっさんが現れたりしますが、彼らは寺院の周囲にあるお店の客引きで、連れて行かれるのはそのお店の二階だったりしますので、ちょうど買い物をしたかった人には一石二鳥でラッキーなのですが、そうでない人はちょっと煩わしいことにもなりかねませんので、知らないおっさんにはあまりホイホイ着いて行かないようにしましょう。

そんな客引きのおっさんを引き連れて商店街を抜けますと、ほ~ら、西のゴープラムが圧倒的なでかさで行く手を阻み、しばしその場に立ちつくしてしまいます。あまりのゴープラムの高さに、見上げるその顔は口が半開きになってしまい、耳元ではまだおっさんが「もっと良く見える場所があるから、そこへ行こう、なっ」などと言っていたりしますが、極彩色に彩られた神々の像を見ていると、ヒンドゥー寺院ではあるけれど、もしかしたら極楽浄土ってのはこんな感じなのかな?なんて思い、いつか自分もそんな世界に入れるよう、しつこい客引きのおっさんにも、いつもより優しい声で「いらないから・・・あっちに行けよ」と言えた私なのでありました。

とまあ、まず初めに遭遇した西のゴープラムですでに圧倒されてしまいましたが、実は寺院の周囲に聳える四つのゴープラムのうち、一番高いのがこれから行く南のゴープラムなのです。

ほら、あそこに見えて来ました。寺院の周囲の道は一般車両の通行が禁止されていてとても歩きやすいので、寺院の内部に入る前にその周りを一周して、四つのゴープラムを全部見てしまうのもいいでしょう。しかしその外周は軽く1kmを超えますので、酷暑季の炎天下ではちょっとしんどいかもしれません。

そんな人にはこのような電気自動車のサービスもあります。これは東門(そこがこの寺院の入場門になっているのですが)の前から出発して、ぐるっと寺院の周りを回って再び東門に戻るというものなのですが、料金はひとり10ルピー(約20円)とのことでしたので乗ってみるのもいいかもしれません。

ちなみに私は後で乗ろうとしたところ、寺院が昼休み(12:30~16:00)となり、電気自動車もいなくなってしまったため、ついに乗ることができませんでした。ちょっと残念でした。

さて、そうこうしているうちにほら、この寺院最大にしてインド最大(たぶん)である南のゴープラムの前までやって来ました。このゴープラムの高さは60mあるそうで(50mと書いてある本もありますが、こういうのはなんでも大きい方を言った方がいいのです)、先ほどの西のものより見上げるのに苦労します。
うそです、あまり違いはわかりません。
そればかりではなく、あとの東と北のゴープラムだって、大きさはもとよりその装飾のちがいなどもよくわからず、正直言って写真を見てもどれがどこの門だかよくわからないのです。(まあ写真の並びで「これは南の」とかはわかりますが)

そんなわけで、私も寺院の周りを一周してすべてのゴープラムを見たのですが、残りの二つの紹介は割愛させて頂きまして、これより寺院内部に入ってみたいと思います。その前に、寺院内部は土足厳禁ですので、東門の左側にある「靴預り所」で履きものを預かってもらいます。

ここはなんと預かり賃を取りませんでした。ありがたいことです。

しかしここから入口まではちょっと距離があり(と言っても20mとかそんな程度ですが)、焼けたレンガに素足というのは結構な苦行なのでありました。

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