No.016 峠道のハヌマーンラングール

峠道のハヌマーンラングールバスはマウントアブーからアーマダバードへ向けて山道を下っていた。
バスも道もあまり良いものではないので、結構なスピードでカーブに突っ込む度に神様に無事を祈っていた。もちろんここはインドなので、一番信者の多いヒンドゥー教の神様にである。
そしたら、お出ましになりました、神様が。
手足と尻尾が長く、顔の黒い大型の猿ハヌマーンラングールは、ヒンドゥー教の獣神ハヌマーン(そのままだけど)のモデルである。それがぞろっと座っておられるではないか。
これだけたくさんの神様に見守られているのだから、よもやバスが崖から転落するなどということはないだろう。
また万が一バスが崖から落ちても、大きな山も運べるハヌマーン(ハヌマーンは山を掲げたまま空が飛べるのだ)ならバスなどひとすくいで助けてくれるに違いない。
とにかく他人の運転するバスに乗ってしまっているので、今はそう思うしかないのである。

インド・ラジャスタン州マウントアブーにて

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