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ここは休憩場所であり停留所なのです:アムリタプリ

         
  • 公開日:2010年10月7日
  • 最終更新日:2022年6月3日

まだもう少しアレッピーとクイロンとを結ぶ定期観光船の旅は続きます。

ただ今の時刻は午後3時20分、すでにアレッピーを出発してから5時間が経とうとしています。

と、船は舵を左に切り、小さな桟橋を目指し始めました。
どうやらここで休憩をするようです。貴重品の入ったカバンだけ持って桟橋に降り立ち、船員さんのあとに着いてみんなでぞろぞろ歩いて行きます。桟橋の横に道路標識のような感じで「Amrithapuri」と出ていましたので、たぶんここはアムリタプリ(発音が合っているかは不明)という街なのでしょう。

着いたところは一軒のチャイ屋さんでした。この時は乗客が少なかった(たぶん15人くらい)のですが、それでも一時にみんなしてチャイを飲むわけですから、作る方もてんやわんやなら注文する方もなんだかよくわからない状態で、どれが誰の注文に対するチャイなのかなんてことはまったくわからず、とにかく出て来たカップを適当に取って飲み、代金もそれぞれ自己申告で払って行くのでした。

私もようやく回って来たチャイをすすりながら、店の向かいにある運河を眺めました。
さすがに水郷地帯だけあって、小さい船なら桟橋の横からこの水路づたいにずっと入って来られるのです。船に戻るとここまで同乗していた欧米人のカップルが見当たりませんでした。どうやらここで下船したようです。

後でガイドブックで知ったのですが(私こういうパターンが実に多いですが)、この街にはインドでは珍しい女性のグル(宗教的指導者)がいて、多くの人が彼女の祝福を受けるためにここを訪れるとのことでしたので、もしかしたらそのカップルもそこへ行ったのかもしれません。

まあ私の場合は事前にそれを知っていても、そういうのにあまり(というかほとんど)興味がありませんのでまず行くことはないわけですが、こういうほとんど無名の街でひょいっと降りてしまうということ自体、おそらく私にはできないだろうなあと思った次第であります。

さあ、チャイで一服した後は、いよいよクイロン目指して最後のアプローチです。

ものども出航だ!錨を上げろお!

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