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2001年6月23日(土)チェンナイ・2001年インドの旅第66回

         
  • 公開日:2010年1月13日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

6/23(土) チェンナイ 晴 気温34℃

7:53 チェンナイ・エグモア駅到着

ホテルは近くのアトランティックに行くつもりだったので歩こうとするが、リキシャにつかまりRs.10で出発。30秒で着いたが、そこは別のホテル。アトランティックに行かなきゃ金は払わんと言うと、再び走り出す。
結局ミニマムだと言うRs.20支払う。

最初に見せてもらった部屋は裏側(中庭側)だったので、正面の部屋にしてもらう。
Rs.1,072.5/day 

エアインディアでチケット変更。
手続き非常にスムーズ。

昼食 ガーリックチキン、スチームドライス、コーラ、約Rs.120

ネットカフェ Rs.100

バナナ(ミニ) Rs.15/15本
水(1リットル) Rs.12

【以下の解説は2010年1月13日のものです】

午前8時前、列車はチェンナイ・エグモア駅に到着しました。チェンナイにはこの駅の他にセントラル駅というものがあり、セントラル(中央)と名乗るだけにそちらの方がメジャーなのですが、カニャークマリなど南方面から来る列車はエグモア駅に到着することになります。(確か当時はブロードゲージ化されていない列車はエグモア駅に到着したのだと思います)

駅前でオートリキシャに乗り、10ルピーという約束であらかじめ決めておいたホテルへ向かおうとしたのですが、さすがチェンナイは南インド随一の大都会、オートリキシャのドライバーもだいぶすれていて、そう簡単ににこちらの言うことを聞いてくれないのです。オートリキシャは駅前の広い通りをほんのわずか走っただけで、ぜんぜん違うホテルの敷地に入ろうとします。

おいおい!ここじゃないだろ!
指定したホテルに行かないなら、1ルピーだって払わないからな!

まったくもう・・・

まあこちらも油断していました。なにしろコーチン辺りからのんびりとした南インドの雰囲気にどっぷり浸かってしまっていたのです。だいたい10ルピーで素直に行くわけないのです。

ふたたびオートリキシャを走らせ、今度は目的のホテルへ到着したのですが、なぜかドライバーも入口まで一緒に入って来て、こちらの動向を窺っています。おそらく部屋が取れなかったら、またどこかマージンのもらえるホテルに連れて行こうと思っているのでしょう。
しかしドライバー氏の願いもむなしく、私たちは正面側の眺めの良い部屋を確保することができました。めでたしめでたし。

さて、このホテルは久々の一泊1000ルピー超えの高級ホテルだったため、なんと朝刊のサービスがありました。こんなのインドに来て初めてです。

そんなインド初のサービス朝刊の一面を見て、私はびっくりしました。

なんとその一面には、鉄橋から落下した列車の写真が大きく載っており、見出しには「チェンナイ行き列車、河に落下」の大見出しが出ていたのです。私もインドの列車に乗るにあたり一番心配していたのがこうした脱線事故でありまして、何年か前にテレビニュースで見た、同じような鉄橋からの落下事故の映像を思い出しては、「どうか事故には遭いませんように」と念じていたのです。
そりゃあまあ実際私はこうして無事にチェンナイに到着したのですが、同じ日に同じ場所を目指して走っていた寝台列車がこのような事故に遭うなどというのは、考えてみたら「紙一重」と言えないこともなく、同じ夜に列車に揺られていた乗客のひとりとして、犠牲者の方々(この新聞には43名死亡と出ています)のご冥福を祈らずにはおられませんでした。

と、そこまで思って気付いたのが、もしかしたらこの列車事故が日本でも報じられているかもしれない、ということでした。
とにかく私はまったくの無事なので、日本にいる家族や親戚、友人、知人、ちょっとした知り合いなどがこのニュースを知らなければそれで済むのですが、もしこのニュースを見ていたら、驚く人もいるはずなのです。

そこで私はさっそく家に電話をかけました。

するとやはりこの事故はNHKのニュースで報道されたとのことで、家族はかなり心配していたとのことでした。
いかんせん日本のニュースでは「チェンナイ行きの列車が事故に」としか報じておらず、どこから出発した列車なのかなど、詳細が伝えられていなかったために、同じ日にチェンナイ行きの列車に乗ることを知っていた家族はそれはもう度肝を抜かれ、NHKにまで電話をしたとのことだったのです。
しかしさすが天下のNHKも、その事故の詳細までは掴んでおらず、家族はさらに心配を募らせていたところへの電話だったので、実に価値ある一報だったのであります。

今でこそインドでも携帯電話が普及しておりますし、また日本の携帯電話がそのまま使えたりしますが、そういったものを持たずに長期間個人で旅をする人は、面倒でも小まめに家族や知人に連絡を取ることを強くお勧めするのであります。

つづく

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インドの南京錠