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2001年6月16日(土)コーチン・2001年インドの旅第57回

         
  • 公開日:2009年12月24日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

本当に小さな舟に船外機を付けただけのボートで出発。

実はこのボートはRs.250/hのものであった。
2時間分のRs.700を彼らに渡していた為、Rs.200は彼らの手に。
しかし絶好のボート日和となり、船頭に3時間の延長を申し入れ、長い船旅となった。

行ったのはバックウォーターでもない広い川のような入り江だったが、それはそれで良かった。
鵜やワシ、キングフィッシャーも見られ、最高であった。

【以下の解説は2009年12月24日のものです】

ほどなく到着した船着き場で、私たちが乗せられたのは本当に小さなボートでした。まあ男たちも初めからそう言っていたのでそれはまったく問題なかったのですが、男たちに見送られて岸を離れたボートの上で船頭が「あいつらにいくら払った?」と聞くものですから、正直に「700ルピー」と答えたところ、船頭はあきれたような顔で「あいつらはこのボートを1時間250ルピーでチャーターしたんだぞ」と言うではありませんか。

あらら・・・2時間の乗船という約束ですが、あいつらはまんまと短時間で200ルピーのお金を手にしたというわけか・・・
それは手数料としてはずいぶんな稼ぎだこと。

しかしこの小さなボートに揺られながら見上げる空はどこまでも青く、降り注ぐ南国の太陽はあくまでも陽気で、水面を渡る風はさわやかで、なんだかとても気持ちがゆったりとしてきて、もうお金のことなんかどうでもよくなってしまいました。そこで私はこの船旅をたったの2時間で切り上げてしまうのがもったいなく思い、まだ岸を離れて間もないというのに、船頭にさらに3時間の延長を申し入れ、今日は計5時間をかけて一日ゆったりこの舟で過ごすことにしたのであります。

ところがどうもこのあたりには狭い水路というものはないようで、いつまでたってもボートは広い水路を行くだけなのです。

なるほど・・・そうだとするとやはり私は騙されたということになるんだなあ。

でもまあそれでも野鳥なんかもたくさん飛んでるし、それはそれでなにか面白いものはあることでしょう。

まっ、天気は良いし、大船に乗った気分でどぉ~んと参りましょう!

つづく

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インドの伝統工芸細密画