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2001年5月24日(木)ムンバイ・2001年インドの旅第23回

         
  • 公開日:2009年11月2日
  • 最終更新日:2022年6月23日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

5/24(木) ムンバイ

Hotel で休憩し、11:45頃外出
郵便局へ行き、Net Caffe へ。
Mail は読めたが返事が日本語で書けず、ローマ字で返事と書き込みをする。

*Hotel 近くのネットカフェはRs.40/h
 しかし日本語入力できず、ローマ字で打つ。
 読むのはOK

露店でくだものを買う。

風はますます強く、波もますます高い。
海岸通りは高波見学の人でいっぱい。さっそくカメラを持って行ってみる。

腹具合が良くなったので、夜は Hotel の Room Service で Mutton Korma と Naan を食べた。
久しぶりのまともな食事でおいしかったのだが、夜腹痛が襲い、ふたたび下痢に。
今度は腹痛を伴いつらい。インド腹かと心配する。

夜2回(8時半頃、10時)に腹痛。
トイレへ駆け込む。

〔5/24の支出記録より〕

タクシー(チップ5) Rs.85
ネットカフェ Rs.40
スイカ Rs.20
バナナ Rs.5
夕食(ルームサービス) Rs.95
ミリンダ Rs.12
水 Rs.12
ホテル代 Rs.1,375
_________________________

合計 Rs.1,644

【以下の解説は2009年11月2日のものです】

ホテルの部屋は正面玄関のすぐ上の部屋、つまり建物の中央の2階(イギリス式なので1st Floor)であり、窓からは海がよく見えます。
ただ窓のすぐ下には車寄せの屋根があり、ある時その上で何かの作業をしていたのか人がいて、思わずぎょっとしたことがありました。まさか二階の部屋の外に人がいるとは、思ってもいなかったのです。

インド・ムンバイのホテルの部屋部屋は確かに広いのですが、「スイート」ではなく一部屋でした。しかしとにかく大きな窓とバスタブがあるので快適です。

ホテルの部屋でしばしの休憩ということですが、私はせっせとハガキを書いておりました。
基本的にハガキは毎日書いておりましたが、元来筆マメでない私は、下手なイラストを描くことでハガキの空間を埋めていました。また妹尾河童さんの「河童の覗いたインド」という本が大好きで、特にその中に出て来るホテルの部屋の絵は、何回見ても私の旅への憧れと想像力をくすぐるものでしたので、今回の旅では下手クソでもそれを真似して、泊まった部屋を描いてみようと思っていたのです。ただ実際にやってみると、それは想像以上に時間と労力を強いられる作業だったのであります。

でもまあ、この日も無事ハガキを書き終え、次は郵便局探しです。

郵便局はホテルの裏手に、小さな支所のようなものを見つけました。名前はなんと「タージマハル郵便局」と言うようです。これはおそらく、すぐ近くにあのタージマハルホテルがあるからだと思うのですが、公的機関である郵便局がそんなネーミングでいいのでしょうか。(写真は後日撮影)

ネットカフェも郵便局の近くで見つけました。
ここならホテルからも近いので便利だなあと思ったのですが、いかんせん日本語が使えません。メールやホームページを読むには支障がないのですが、こちらから日本語で書くことができず、実にもどかしい思いがします。仕方なくローマ字表記で書くのですが、これもなんだか外国人の話すたどたどしい日本語といった感じで、どうにもキモチの悪いものになってしまいます。

下痢で失った水分を果物で補給しようと、道端に店を出していたおばさんから、小ぶりのラグビーボール状のスイカとバナナを買いました。ホテル代からもわかるように、ムンバイの物価は他都市に比べて少々高いのですが、バナナに関しては4本で5ルピーと、アーマダバード(6本で10ルピー)より安く買えました。

この日ムンバイにはサイクロンが近づきつつあり、午後になると風が次第に強くなって来ました。

そんな強風に満潮が重なったためか、タージマハルホテルの前の海岸通りでは、時折大きな波が打ち寄せては道路の岸壁に激しくぶつかり、盛大な水しぶきを噴き上げたりしておりましたが、好奇心旺盛なムンバイっ子は、そんな凶暴な水しぶきと楽しそうに戯れているのでした。日本では台風の時など、こういう高波や河川の氾濫などには決して近づかないように!との警告を発するところなのですが、インドではそういうことをしないのか、それともそんな警告は完全に無視されてしまうのか、とにかく海通りは物見高い人たちであふれており、そんなインド人たちに触発され、私もすぐにホテルに戻り、カメラを引っさげ、再び高波ポイントに舞い戻ったのであります。そんな荒ぶる大自然の前に恐れをなしたのか、私の下痢は小康状態となり、その晩は実に3日ぶりのまともな夕食となりました。
とはいえ病み上がりの身ですから、少しは自制して食べれば良いものを、私はアーマダバードで食べられなかったマトンがどうしても食べたくて、マトンコルマを注文しました。マトンコルマというのは、まあ簡単に言ってしまえばマトンカレーでありまして、当然スパイスが効いているのです。しかも油もギトギト入っていますので、こんなものが長く下痢状態だった体に良いわけがなく、夜になって再び下痢の症状が始まり、おまけに今度はかなりの腹痛まで伴う始末です。

ここで俄然心配になって来たのは「インド腹」です。
私はかつてパキスタンでインド腹になり、ベッドの上で七転八倒した経験があり、そのつらさが身にしみているのです。
だったらこんな食事をするなよってことですが、いかんせん「のど元過ぎれば・・・」という性格なもので、ついついマトンの誘惑に負けてしまったということなのです。

結局この夜は何度もトイレに行き、せっかく食べたマトンはほとんど私の栄養になることもなく、くるくる回る水に飲み込まれて行ったのであります。

つづく

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木彫りのガネーシャ