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その21:ファテプール・シクリ到着

         
  • 公開日:2009年1月9日
  • 最終更新日:2022年6月23日

ファテプール・シクリの建造が始まったのは1571年、ムガル帝国第3代皇帝アクバルの命によってでした。世継に恵まれなかったアクバルは、聖者サリーム・チシュティーから「間もなく男子を授かるであろう」との予言を受け、程なくしてその予言通りに男子(第4代皇帝となるジャハンギール)が生まれたものですからそりゃあもう大喜び、その余勢を駆って命じたのが、「みなのもの、聖者の住む地に都を移せよ」だったのであります。

まあ子どもが生まれたくらいで新しい都を造っちゃうなんて、庶民の感覚からしたらオドロキ、モモノキ、カキ8年なわけですが、なんたってその頃のムガル帝国は飛ぶ鳥落とす勢いで勢力を拡大しておりましたから、新都のひとつやふたつ造るのなんてどうということもなかったのです。
まあわかりやすく庶民のレベルに言いかえれば、おそらくバブルの時期に利殖目的でマンションを購入したのと同じ程度の感覚なのではないでしょうか。
あー、そう言えばムガル帝国の創始者はバーブルっていう人なのでした、関係ないですけど。

とまあ、子どもの出産祝いに造った都ではありますが、そこはやはり皇帝の住む都、それはもう贅の限りを尽くして造られておりますので、さっそくそこのブランド・ダルワーザ門から中に入ってみようと思います。

なお、この門からしてずいぶん大きく、1枚の写真に収まりませんでしたので、上の写真と頭の中で組み合わせて想像してみて下さい。しかもこの門は石段の上に建っているために、さらに威圧的に見えるのであります。

じゃ、中へと参りましょう。

*すべて2008年3月時点の情報です。

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インド先住民族の工芸品ドクラ