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その11:タージマハルの基壇に登る

         
  • 公開日:2008年12月11日
  • 最終更新日:2022年6月23日

さあ、ついにタージマハル(の本体)が建つ基壇に登って参りました。
この基壇だけでも7m近い高さがありますので、ここからの眺めは最高です。

ほら、今歩いて来た南門からの道です。で、いつも不思議に思うのですが、この道は中央の水路を挟んで両側にあるのですが、なぜかタージマハルに対して左側(この写真では右側ですが)を歩く人が圧倒的に多いように感じるのです。

もしかしたらそこにはなにか暗黙のルールとかがあるのでしょうか。
それともなにやら見えざる手によって知らず知らずのうちに歩かされてしまうのでしょうか。

とまあ、今はそんなタージマハルのフシギをひも解いている時間はありませんので、さっそくタージマハルを間近でじろじろ見てしまいましょう。

まずは正面アーチ脇の装飾です。ムガル帝国はイスラム国家であり、タージマハルはイスラム建築でありますので、その随所にはイスラム教の聖典コーランから引用した言葉が書かれています。そしてこの文字は上に行くほど大きく書かれているため老眼でもよく見え・・・じゃなくて、下から見た時に文字が同じ大きさに見えるとのことなのです。
でもやっぱり上の方は小さく見えるよな・・・

次にその右側の柱をご覧下さい。この柱は八角柱(見えている部分はその半分ですが)なのですが、その表面に描かれたギザギザ模様によって、あたかも星形(頂点が八つの形)に見えるのです。
こうすれば面倒な(たぶん)星形に作らなくてもよく、尚且つ柱の太さも確保できますので、職人さんにとっては一石二鳥というわけなのでしょう。

なのでこれをナルトなんかに応用すれば、なにも周囲をあのようにギザギザにしなくてもいいのではないかと、そんなことまでタージマハルは教えてくれるのであります。

*すべて2008年3月時点の情報です。

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インドの伝統工芸細密画