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第29回:ポルバンダール / ホテルへ

         
  • 公開日:2014年3月18日
  • 最終更新日:2022年6月17日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。

2013年11月16日(土) ポルバンダール 晴

地図もなく適当に歩き出すがよくわからず、売店でホテルを尋ねるとロードスホテルというのを教えてくれた。

しばらく歩くとホテルが見えて来たが、高そう。
まずは隣の少々安そうな方へ行くが、満室とのこと。
しかたなくロードスホテルへ入る。
なんとRs.2999だったが、一泊しかしないので今から他を探すよりはと、泊まることにする。

リキシャでガンディーの生まれた家へ行く。
リキシャマンが「片道でいいのか?」と聞くので、じゃあぐるっと周ってもらおうかとRs.100でOKする。

しかしいざ行って見ると自分の足で歩きたくなり、Rs.70払ってフリーとなる。

〔以下メモに解説を加えて〕

2013年11月16日(土) ポルバンダール 晴

地図もなく適当に歩き出すがよくわからず、売店でホテルを尋ねるとロードスホテルというのを教えてくれた。

今日はここまで実にスムーズにして快適な移動だったので、自分のツキを信じて感で歩き出した。
それでも少々不安になり、小さな売店のあんちゃんにホテルの在りかを尋ねたところ、まさしく自分が行こうとしている方向だったので再び自信を取り戻した。
と、そこにひとりの女の子が写真を撮ってくれと近寄って来たので、これも旅の出逢いのひとつと喜んでシャッターを切ったところ、途端に「お金ちょうだい」と小さな手を差し出されてしまった。
グジャラートに来てからこんなことは初めてだったので、正直かなりうろたえてしまい、その分少々きつい態度で追い払ってしまったのだが、思えばこれが運の尽き始めだったような気がする。
しばらく歩くとホテルが見えて来たが、高そう。

両側が広場というなにもない道をしばらく歩くと、売店のあんちゃんが教えてくれたものであろうホテルが見えて来た。
ちなみにこの写真は歩いて来た方を振り返って撮ったもの。
まずは隣の少々安そうな方へ行くが、満室とのこと。

ホテルは隣り合って二軒あり、売店のあんちゃんが教えてくれた方はきれいだけれどいかにも高そうだったので、まずは手前にあったあまりきれいでないホテルを当たってみた。結果は「満室」とのことであったが、あまり賑わっているようには思えなかった。
外国人の少ない地方都市などでは、もしかしたら外国人を泊めたくなくて「満室」と言ってんじゃないの?と思ってしまうことがたまにある。

しかたなくロードスホテルへ入る。

近くに行くとますますその高級感がひしひしと伝わって来て、入るのに躊躇してしまった。
なんとRs.2999だったが、一泊しかしないので今から他を探すよりはと、泊まることにする。

高い料金のホテルになれば、当然それだけ設備がよくなる。
見せられた部屋はオーシャンビューのきれいな部屋だった。エアコンは心地良い冷風を吹き出し、シャワーノズルからは温かいお湯が勢いよくほとばしり出、トイレの水は静かに、けれど実に力強くう○こを流し去ってくれるという、まるで夢のようなホテルである。

リキシャでガンディーの生まれた家へ行く。
リキシャマンが「片道でいいのか?」と聞くので、じゃあぐるっと周ってもらおうかとRs.100でOKする。

ポルバンダールというあまり有名でもない町に来たのは、ひとえにガンディーの生家に行くためであった。そう、ここはかのマハトマ・ガンディーが生まれた町なのである。
ホテルからガンディーの生家まで、それほど距離があるとも思えなかったが、この町には一泊しかしない予定であり、従って見学できるのはこの日の午後だけとあっては、時間短縮のためさっさとオートリキシャに乗ってしまうのがいいだろう。
そしてそのままざっと市内を周ってもらえば、ポルバンダール観光いっちょあがり!なのだ。
しかしいざ行って見ると自分の足で歩きたくなり、Rs.70払ってフリーとなる。

ところがホテルの建っているなにもない海辺から市街地に入り、古びた街並みやそこを歩く人たちの姿が目に入って来ると、もうオートリキシャから眺めるだけでは物足りなくなってしまった。そこで約束の料金の半分を渡し「やっぱりここでいいや」と言うと、運転手はすかさず「70ルピーだ」と返して来たのであった。

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