browser icon
You are using an insecure version of your web browser. Please update your browser!
Using an outdated browser makes your computer unsafe. For a safer, faster, more enjoyable user experience, please update your browser today or try a newer browser.

インド:挨拶は大切ではあるけれども・敬礼するサル

         
  • 公開日:2007年12月26日
  • 最終更新日:2022年6月30日

なにやら檻の中の動物に挨拶している男がいます。ここはチェンナイ(旧マドラス)郊外ガンディー・ナショナルパークにある動物園で、挨拶している男はここの飼育員なのです。
で、檻の中にいるのはサルなのです。つまりこの男はサルに対して挨拶しているというわけです。
さすが動物園の職員、常に動物に敬意を払い、こうして挨拶をしているのでしょう。実に礼儀正しい男じゃあありませんか。

そして挨拶されたサルの方も、こんな風に敬礼を返すのです。なんとも微笑ましい人間とサルの交流風景ですね。

しかし、

実はこの光景、あんまし微笑ましくないんですよ。

まず男の手元にご注目下さい。いえ、挨拶している方の手じゃなくて、もう片方の手です。

はい、手には棒が握られています。

そうです。この男はこの棒でサルを脅しながら無理やり敬礼させているのです。
さすがにサルは檻の中にいますので棒でぶたれるということはないのですが、この棒で檻をバンバン叩きながら「てめえ!なろー!敬礼しろ!なろー!」と脅すわけですよ。おそろしやおそろしや・・・

いやはや、動物愛護というより、非暴力を実践したガンディーの名を冠した公園内でこのような行為が行われているとは、実にケシカランことです。

えっ?
そういうおまえはこの男の行為を制止したのか?

いえ、その、なにしろ相手は棒を持った凶暴な男でして・・・あのお・・・そのお・・・

まあここはひとつ、見ざる言わざる聞かざるってことで、ねっ・・・

ああ!
ぶたないで、ぶたないで、ぶたないで・・・

敬礼。

インドのマフラー