2001年5月30日:夢の超特急 / ムンバイ-ゴア

インドな日々

2001/05/30 夢の超特急 ムンバイ-ゴア

ムンバイからの列車で目覚めたのは6時頃であった。
私の事前の調査では目的の駅には9時6分に着くはずである。
今度は今までと違い終着駅ではないので、降りられなかった場合次の駅まで1時間半も余計に乗らなければならなくなる。
みなさんは列車に1時間半乗るということがどういうことだかお分かりだろうか?

私はとある事情で、朝、家を出て夜になるまで帰れないという生活をここしばらく続けてきた。
晴れた日などは公園などに行って時間をつぶす事が可能だが、雨が降った時はとても大変なのだ。雨の日にホームレスの人が地下道で酒を酌み交わす気持ちがすごくよく解る。
しかし私はホームレスではないのだ。間違えないで欲しい。家はあるのだが家にいられないだけなのだ。
そこで雨の日などは本屋やデパートに行くのだが、それも限界がある。だいたい座る場所があまりなく、あってもジャージをはいて紙袋を持ったおじさんとかがすでに座っていたりする。ははは、考えることはみんな同じですなぁ、おじさん。あ!私はホームレスじゃないのだ。くどいようだが・・・

そんな時は山手線に乗るといいのである。
山手線の一周は約60分。素人は新宿から乗って一周し、また新宿で降りてしまうだろうが、自動改札の場合入場時刻が切符に記録され、しかも乗った駅で降りるというのは不自然になる。へたをすると駅員に呼び止められ、見ず知らずの駅員に家に帰れない事情などを涙ながらに説明しなければならないじゃないか。そこで私はこんなみじめな思いをしないように、新宿から乗ったら一周半して東京駅で降りる。これで1時間半、時間をつぶせたわけだ。

話は長くなり、しかもインドとは全然関係なくなってしまったが、つまりは列車に1時間半乗るというのはそういう事だと分かりやすく説明させて頂いた次第である。

私は途中駅の名前と到着時刻を、独自の調査で得た資料と照らし合わせた。

「うーん、約1時間20分の遅れか・・・すると私の下車駅到着は10時26分頃ということになるな」

私の計算通り、ひとつ前の駅には到着予定時刻の8時36分に対し9時56分に着いた。あと30分で目的地到着だ。

一応身支度を整えておこうとガサゴソやっていると列車が停車した。
ふと窓の外に目をやれば目的の駅じゃないか!

おかしいじゃないか。まだ前の駅から10分くらいしかたってないぞ。
私の事前の調査では30分走らなければ着かないはずなのに・・・

インドの列車は一晩かけて1時間20分の遅れを生み出したかと思うと、30分かかる距離を10分で走り抜ける能力を持っているのか?
通常80kmくらいのスピードで走っているとすれば、この区間は240kmで走ってしまったことになる。

区間新記録じゃないか!すごいぞインド国鉄!

あっ、そんな事に関心してないで早く降りなければ・・・

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