2001年5月13日:宮廷生活 その1 / デリー

インドな日々

2001/05/13 宮廷生活 その1 デリー

私が滞在しているホテルは「スターパレス」と言う。
つまり日本語で言えば「星の宮殿」となる。
今回はそんな宮廷生活の一端を、日本の庶民にお教えしようではないか。

宮廷というからには「豪華」とまではいかないが、普通・・・と言うか、んー、そうねえ、まあみじめな思いだけはさせないわってな感じなのである。

私の部屋はエアコン付きでシャワー付きの「スーパーデラックス(ホテルの公式見解)」というものだ。
バスルームには風呂桶はないものの、シャワーと洗面台があり、それぞれに2つの開閉ハンドルがついている。
左のハンドルには「H」と刻まれており、ひねるとぬるいお湯が出る。
右のハンドルには「C」と刻まれており、ひねると暖かい水が出る。

こんな、どちらにしろ寒い思いをしなくても良いという贅沢な生活を強いられているのだ。

シャワーの温度に関しては問題ないのだが、量に関してはちょっと問題がある。
早い話、出が悪いのだ。

シャワーを浴びようと左のハンドルをひねる。するとシャワーノズルからぬるま湯が力なくたらたら垂れてくる。
そこで右のハンドルにも応援を要請し、回してみる。

ぜんぜん変化がない・・・

もしかしたら、壁のなかで水道管を2つに分けているだけかもしれない。

とにかく汗を流したいので石鹸を全身に塗りたくりシャワーで流そうとするのだが、力ないぬるま湯は壁から10センチほどの位置をたらたら垂れているだけなので、通常の位置にふんぞり返っていては石鹸が流せない。
しかたなく体を水の垂れてる位置まで持っていき、くるくるとその場旋回をする。こうしないと全身の泡が流せないのだ。

しかしここで問題が発生するのだ。

ちょうど腹の高さにシャワー用のハンドルが、それと腰の高さに通常の蛇口があるため、回転をはじめると、ごつんごつんと当たるのである。青あざだらけである。
そこで編み出した作戦は、当たりそうな位置だけ外側に残して回転するというものである。このとき両手を頭上で合わせるとより美しい姿になることも発見された。

この作戦は成功し、青あざの数は急激に減少した。

いつも冷静に状況を判断し、困難に対処する私はやはりエリートと言えるだろう。

今夜も私は汗を流しにバスルームへと向かい、ジャパニーズ・ベリーダンサーとなるのである。

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