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その31:宮殿ホテルの結婚式

         
  • 公開日:2007年6月19日
  • 最終更新日:2022年6月22日

ほろ酔いマナコでレストラン前の広場を見れば、地鎮祭の竹飾りのようなところに新郎新婦が入って行き、その場に腰を下ろしました。レストランのマネージャーに聞いたところ、新郎はアメリカ人で、アメリカ在住のインド人女性と結婚するとのことでした。

ほほう、そうするとこの結婚式は、インドの親戚らに見せるためだけに行われる形式的なものなのかもしれないなあ・・・

とは言え、二人の前には神父(と言うか神主と言うか坊さんと言うか、とにかくそういう人です)が座り、厳かに結婚の儀が執り行われて行ったのであります。

まあこちらはこちらで食事(主に飲む方ですが)を楽しんでおりましたので、結婚式の模様をずーと見ていたわけではないのですが、私たちがレストランを出てからもしばらく式は続いていました。

さて、レストランを出た私たちですが、そんな結婚式の賑やかさもあり、また湖を渡る夜風も心地良く、このまま部屋に戻ってしまうのが惜しい気がしましたので、しばらく夜の湖など眺めておりました。それにもしかしたら披露宴のパーティーに誘われるかもしれないじゃあないですか。うふふ・・・
とにかくいつ誘われてもいいように心の準備をして、いつお酒を勧められても飲めるようにゲップをしておきましょう。

やがて長かった式も終わり、新郎新婦と列席者たちが、披露宴会場となっているガーデン・レストランに集まって来ました。そして新郎の挨拶に続き、乾杯の声が上がると、夜空に向けて何発もの花火が打ち上げられました。

たぁ~まやぁ~!

思いがけない演出に驚きながら、私たちも砂漠の夜空にはじける火の踊りを、しばし堪能させて頂いたのであります。

しかしその後繰り広げられたであろう盛大な宴が、いつまで続いたかは知りません。

だって、

「せっかくなのであなた方も飲んでいって下さい」

などと、誰からも誘われなかったからなのであります。

けち・・・

*すべて2007年3月時点の情報です。

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