2005年3月18日:帰国後報告

わたくし的インド案内

2005/03/18 帰国後報告

さて、わたくし先日の日曜日(3/13)、インドから戻って参りました。

インド滞在中はなんら「お得情報」のないメルマガをほぼ毎日配信してしまい、大変失礼致しました。

ただ、私がここでこうして平身低頭謝ってみても、それに腹を立てた方はとうの昔に「配信解除!」をしているはずですので、おそらくこの謝罪文をお読みになることはないわけです。なにしろ「もう通信を送らないで下さい」というメールも頂いたりなんか致しまして、インドのネットカフェで泣きながら登録解除をした例もございます。

なので、もうそのことで謝るのはやめましょう。

どうだ!現地からのメルマガは楽しかったであろう!

と、なにも謝らないからと言って威張る必要もないわけです。すみません。

さて、帰国した日は雪も舞い散る寒い日でした。

着陸前の機内アナウンスでは、成田の気温は2度とのことでした。
なるほど着陸直前に見た地上の用水池の表面が白く鈍く光っていたわけです。
あれは氷がはっていたってえわけですね。

前日までいたインドとの気温差はおよそ30度です。
しかもインドで荷物になるといけないと思い、私は厚手の上着を持っていません。
Tシャツの上にワイシャツを着て、その上はトレーナーにウインドブレーカーなのです。

行く時も地元の駅から朝5時台の電車に乗りましたので、かなり寒いのを我慢しての出発だった(前日関東地方は雪が降りました)のですが、それでも栄養状態が良好だったために成田まで我慢することができました。

ところがです。

インド2週間の滞在で約3kgの減量に成功した身には、この寒さは応えます。
別に腹を壊したわけではないのですが、まともな食事は夕飯だけでしたので、自然と体重が減ったのです。
さらに帰りの飛行機では、2週間の疲れがどっと出てしまい、機内食はぜんぜん食べずに眠りこけておりました。
ビール1本とコーヒーを1杯だけ飲みましたが、あとはトイレに立つ事もなく、ずーとおとなしく座席に座っておりました。
これが授業中じっとしていられなかったあの子どもと同一人物とは、誰が信じられるでしょうか。

とまあそんなわけで、あまりの寒さに負けて、本来なら普通の電車に乗るところを、今回はスカイライナーに乗ってしまいました。
上野までプラス920円でした。でも、すごく暖かかったです。

ここからは再び話題をインドに戻しましょう。

すでにメルマガに何度も書きましたように、デリーは今とても良い季節でありまして、きれいな花がたくさん咲いています。

そしてすぐに(もしかしたら、もうすでに今)、酷暑が始まるわけです。

今回の滞在中の気温は日中で30度ちょっと、朝晩は15度くらいにまで下がり、当然暖房設備などないホテルの部屋では、得意のくつろぎのスタイル「Tシャツと短パン」姿の私には、少しばかり肌寒い陽気だったのであります。

しかしその陽気のおかげで、いつもチャーターするバルジート(以下「バルジ」と略す)のエアコンなしのタクシーでも、なかなか快適に活動することができました。
日中30度といいましても、日本の夏みたいにじめじめと蒸し暑くないわけです。
窓から車内に吹き込む風はさわやかで、とても気持ちがいいのであります。

ところが信号などで一旦車が停まると、とたんに風が入ってこなくなり、代わりに窓から入って来るのは物乞いの細い手なのであります。

「バクシー。1ルピーちょうだいよお。バナナかチャパティ食べたいよう」

と、痩せた女の子が手を差し入れて来ます。

「お願いだよお。1ルピーでいいからさあ」

そこでポケットをまさぐると、1ルピーではなく5ルピー硬貨が出てきました。

私はちょっと考えてから、その5ルピー硬貨を少女に渡しました。

ところが少女は、

「これじゃあなんにも買えないよお」

と言うではありませんか。

そこで私は「じゃあ返せ」と言って、その少女の手から5ルピー硬貨を奪い返そうとしましたら、さっと手を引っ込めて走り去って行きました。

なんだよ、それなら始めから希望額を言えばいじゃないか。
お土産屋のおやじなんか堂々と自分の希望額を言ってくるぞ。

少女よ、最初は「言い値」を言うのがインド流ってもんだ。

次からはいきなり「千ルピーちょうだい!」って言ってみろ。

みんな度肝を抜かれるぞお!

交差点で車が停まると近づいて来るのは、なにも物乞いだけではありません。
いろいろな物売りも近づいて来ます。

物売りは交差点や車の渋滞しやすい場所に待機していて、車が停まるとすぐに営業を開始します。

出来の悪いおもちゃみたいなものを手にぶら下げて来たり、雑誌や新聞を持って近づいて来たりします。

「読めない!」って言ってるのにヒンディー語で書かれた雑誌を私の目の前に長いこと突き出してみたり、「読めない」なんて一言も言ってないのに英字新聞の売りこが私を無視して別の車に行ってしまったりと、なかなかたいくつさせない工夫が施されているわけですよ、インドは。

今回のデリーでは、今まであまり見かけた覚えのない「曲芸方式物乞い」を多数見かけました。

そもそも路上での物乞いは罰金の対象でありまして、ここのところの厳しい取締りの成果からか、停車した車に近づいて来る物乞いの数は激減致しました。

そしてその対抗策なのか、今回はただ単に手を差し出して「1ルピーおくれよお」という物乞いよりも、なにか芸をやってその「対価」としてお金を要求するという方式が増えたように思います。

まあ芸と言っても稚拙なもので、後方回転(通称「バクテン」)を繰り返すだけといった程度のものなのです。
あれでお金が稼げるなら、日本のJ事務所は早々にインド進出すべきでしょう。

とにかく努力は認めるけど、お金はやれない私なのでした。

今回のインドでもうひとつよく目についたものに、20ルピー札がありました。

今までも20ルピー札はあったのですが、なぜかそれだけガンディーの肖像がついたデザインではなく、旧デザインのままで、しかも流通量が少ないのか、あまり見かけることはなかったのです。

ところが今回はガンディーの肖像のものが出回り始めていて、よくお釣りなどにもらいました。

これは見ようによってはインド経済がインフレ傾向にあり、物価上昇気味であると言えるのではないかと、めずらしくなんだかまともなことを言ってみちゃったりするのでありますが、少なくとも私にはそう思えたのであります。

つまり、今まで10ルピーで済んでいたものが、徐々に20ルピー化しつつあるといった傾向にあり、そのため20ルピー札の増刷が必要となったのではないかと私は睨んでおるわけです。

その辺はまた今後インドを訪れる度に、チェック怠りなく観察していく次第でありますが、近い将来交差点で車が停車した際に、

「お願いだよお。2ルピーおくれよお」

という物乞いに遭遇することは、かなりの確立であり得ると予想できるのであります。

えっ?

なに?

2ルピーじゃなくて、2千ルピーおくれ?

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