2005年3月6日:現地発信メルマガ「インドからこんにちは」16

わたくし的インド案内

2005/03/06 現地発信メルマガ「インドからこんにちは」16

今日もまた(まだ)インドからです。

今日のデリーも快晴で、朝8時にホテルを出ると、空気もまだひんやりしていて気持ちがいいのなんのって。
日曜日ということもあり通りにはまだ人影もまばらで、ただ一人女乞食がしつこく付きまとうくらいのものでした。
私は今朝もメインバザールのネットカフェに行くために、オートリキシャを探すつもりでした。もちろん先日の失敗に注意しながらです。

「先日の失敗」というのは、ホテル前でオートリキシャをつかまえたために、何も知らない観光客と思われ、仲間のオートリキシャとグルになって値段をつり上げようと仕掛けられたことです。

しかし私はそんなただの観光客ではないのです!
なめてはいけないのです!

先日も難なくその攻撃から逃れることができたのですが、時間は取られるし、気分は悪いしで、あまり朝からそういう無益な戦いはしたくないのであります。

そこで今朝はホテルから真っ直ぐ近くのロータリー目指して歩きはじめました。
ホテル前にウロつくロクでもないオートリキシャにつかまらないためにです。

ロータリーに近づくと、向こうから1台のオートリキシャが来ました。
顔が少しアヤシイ感じもしましたが、言い値が妥当(倍くらい)だったので、それに乗ることにしました。

ところが走り出してすぐに、そのドライバーの挙動が不審であることに気づきました。
なにしろ本来ならすぐに大通りに出るべきところを、わざわざ狭い商店街に入りなにやらキョロキョロしています。どうやら仲間のオートリキシャを探しているようです。まったくどーしょもないやつらです。

何度も同じ場所を行ったり来たりしながら必死に探すのですが、そんなドライバーの努力も空しく結局仲間は見つからず、仕方なく正規のルートに戻りました。
まったく時間と燃料の無駄遣いです。

オートリキシャは目的地を目指して走り出しましたが、まだ安心はできません。
絶対また何か仕掛けてくるはずです。

と思っておりましてら、ほーらやっぱり、スピードをゆるめて路肩に車を停めました。
そしてドライバーは私の方に振り向くと、こう言いました。

「メインバザールって、どこのだ?」

ったく・・・やんなっちゃうなぁー

私はもう朝から完全にテンションが上がっちゃって、

「あのなあ、いろんなドライバーからよく同じ言葉を聞くんだよ・・・
お前が本当に知らないんなら、他の車をつかまえるからいい!」

と怒鳴りました。

お互い無駄なエネルギーの消耗は避けた方がいいと思うんですがねえ。

さすがにドライバーもあきらめたようで、しぶしぶながらメインバザールに向かって走り出しました。
私はもうカリカリしてしまいましたので、あの狭いメインバザールの奥深くまでオートリキシャを突き進ませてやろうと決意していたのですが、やはり入り口近くで停められてしまいました。

「もっと行け」

と私が言っても、もはや特別収入の道を閉ざされてしまい気力の失せたドライバーは言うことを聞きません。
それどころか何度もしつこく「もっと行け」と指示する私に対し、

「お前はクレージーか!」

と逆切れする始末です。

しばらくドライバーとにらみ合ったのですが、考えてみたらそれこそ時間と体力の無駄遣いです。
しかたなくポケットから約束の金額を渡しながら、吐き捨てるように礼を言いました。

「サンキュ!(怒)」

ドライバーもそれに対して、

「サンキュ!(怒)」

と返して来ました。

あーあ、なんで朝からこんなにテンション上げなきゃなんないんですかねえ。

さて、そんなストレスをメルマガにぶつけてすっきりしたところで、いよいよ昨日の続きの「ジャイプールの旅」に入らせて頂きます。

ジャイプールは城壁に囲まれた旧市街と、その周辺に広がる新市街とで構成されておりますが、なんといっても見所は旧市街です。
その中でもいまだにマハラジャの住む「シティーパレス」と、その昔宮殿に仕える女達が市中を見下ろしたという「風の宮殿」が有名です。
そして郊外の山上に築き上げられた「アンベール城」は、その坂道を象に乗って行くことができ、これまた人気のスポットなのであります。

ですが私は仕事で来てますので、優雅に象になんか乗れません。
なのでこのメルマガでの話も、そんな楽しそうな観光案内はしないのです。
読んでる人も道連れなのであります。

私はジャイプールについてすぐにホテルにチェックインしました。
ホテルは新市街に位置し、ジャイプール駅にもほど近い場所にありました。
まだできて1年ほどのきれいなそのホテルは三星クラスで、まあ中級といったところでしょうか。

さて、問題はここからなのです。

チェックインして最初にしたことは、持ち込みのビールを冷蔵庫に冷やすことでした。なにしろデリーからの長旅でビールもすっかりあたたまってしまっていたからです。

冷蔵庫を開けて中の温度を確かめてみると、あまり冷たくなっていないようです。
そこで庫内の調節ダイヤルを確認したのですが、なんかイマイチわからないんですね。
当然「弱」とか「強」という表記はなく、ただ1から7までの数字が書いてあるだけです。しかも悪いことに、今はその中間あたりにセットされています。
さて、はたしてどちらが「強」なのでしょうか?

「1」は「一番」冷えそうですし、「7」は「7倍」冷えそうです。

しかしなぜか「7」の次に「0」があります。
ダイヤルはそれ以上回らないので、明らかに「0」は「7」の続きとしてあるのです。

しばらく思案した私は、えーい!とダイヤルを「1」にして外出したのです。

ひと仕事終え、夕刻ホテルに帰った私を出迎えてくれたのは、ぜんぜん冷えていないビールでした。もうガッカリです。

でもまあそうなれば仕方がありません。高くてもルームサービスか、ホテルのレストランで飲むしかないでしょう。
どちらにせよ、私には冷えたビールが必要なのです。

そこで私は部屋に置いてある、ルームサービスのメニューを見ました。

あっ・・・・・

ベジタリアンだ・・・・・

メニューには完全なベジタリアン料理ばかりが並んでいるではありませんか。
なんてことでしょう。ベジタリアン料理は当然肉を一切使わないので、タンドーリチキンとかシシカバブとかそういう心踊る料理が食べられないのです。
あっ、いえ、それだけではないのです。アルコール類も扱っていないのです。

ああ・・・ビールが・・・ビールの夕べが・・・

そんな私の切ない嘆きが、妙に小奇麗な中級ホテルの部屋にこだましたのでありました。

続く

あー、あのいまいましいオートリキシャのおかげで、今日もあまりジャイプールのことが書けなかったじゃないですか。まったくもお!

とにかくこの続きは明日のメルマガに書きます。
もしかしたら面白いかもしれませんので、今日のを読んで「あーぁ」と思った方も、ぜひとも明日また読んでみて下さい。

それでは、また明日!

前のページへ行く目次へ行く次のページへ行く

ページのトップへ戻る