2004年4月21日:現地発信メルマガ「インドからこんにちは」9

わたくし的インド案内

2004/04/21 現地発信メルマガ「インドからこんにちは」9

今日のインドも快晴です。気温も40度に達するでしょう。
(4日前からはここまで定型文になりました)

改めましてこんにちは、昨日のメルマガはちょっと元気がなかったぞ!とご指摘を受けたこと自体で元気を取り戻した隊長です。

インドでは暑さとともに孤独とも戦っておりますので、みなさまのご声援が必要なのです。

それでは、お祭りで催されるヒーローショーのように、みんなで声を合わせて、さあどうぞ!

たあああああ~いちやああおおおうううう!

おう! みんな、今日も見ててくれ! とぉ~!

◆□◆□◆□◆□◆□◆  本   題  ◆□◆□◆□◆□◆□◆

さて今日はまず掲示板に寄せられた「うさこ」さんからのご質問にお答えしたいと思います。

「デリーでは英語のほかに何語を話してるんですか?」

デリー近辺では主にヒンディー語という言葉が話されています。
ヒンディー語の話者人口はインドで一番多く、鉄道の駅名表示なども英語とその駅のある現地語、そしてヒンディー語で書かれています。

また書き込みにもありましたインド国家の作詞者でもある詩聖タゴールは、ベンガル地方の人なのでベンガル語ですし、偉大なる魂マハトマと呼ばれたM.K.ガンディーはグジャラート州の出身ですので、グジャラーティー語となります。

私にはあまり本格的な詳しい説明をするだけの知識はありませんが、インドのお札に書かれているものだけで15種類もあります。(英語も含めると16種類です。その他に誰かがメモ帖代わりにお札に書き込んだ意味不明の文字を見ることもあります)

またそれらの言語は他の言語の方言的なものではなく、独立した一個の言語であるとのことです。

地方語まで合わせますと、その数は何百種類にもなると記述のある本もあります。

そのあたりは辛島・・・あっと、名前を忘れてしまった・・・

とにかくインドを紹介した本にはたいてい言語に関する話が載っているはずですので、ご興味がありましたらそちらの権威ある文献を参考にされることをお奨めします。私のメルマガでは偏った情報しか得られません。

それでは質問のシメと致しまして、ひとことヒンディー語!をお送り致します。

「ちょっと待て!」=「エーク、ミニッツ!」

「エーク」とは「1」のことです。「ミニッツ」は英語です。
つまり英語の「ジャスト、ア、ミニッツ」との合成語です。

みなさんもインド人を呼び止めたり、制止したりするときに使ってみて下さい。

さて昨日はなんだか一段と暑さを感じました。
おそらく42度くらいになっていたのではないかと思います。

そしてそんな日に限ってストレスを感じる出来事が重なるものです。

昨日私はメルマガを出したあと、とある業者のところにかねてより注文してあった品物を取りに行きました。
品物はすでにその業者が準備済みであることは先日電話で確認してありますので、ちょこっと立ち寄ってそいつをひょいっと受け取ればいいことです。ねっ、そうでしょ?そう思うでしょ?ふつー。

ところがその業者は私の顔を見るとあわててどこぞへ電話をかけはじめました。そして私にはこう言いました。

「すぐに品物が来るから10分待ってくれ」

出た! 出ましたよ・・・インド人の「10分待て」が・・・

たしかに直前に再度電話を入れなかった私もうかつでした。
でも2日も前に「すべて入手済み」との回答を得ていたのです。
ですから、ちょこっと立ち寄ってそいつをひょいっと受け取ればいいことです。ねっ、そうでしょ?そう思うでしょ?ふつー。

ところが「10分待て」です。待てます?そんなに。

今ここまで読んで「なんだ10分くらい待ってやれよ」と思った人、インドに行ってはいけません。

このことは以前「インドな話題」にも書いたのですが、もう一度ここで簡単にご紹介させて頂きますと、インドの5分は日本の30分、インドの10分は恐ろしいことに日本の1時間なのです。
つまりそいつは「品物はすぐに来るから1時間待ってくれ」と言っているのです。
しかも他の客や従業員はチャイを飲んでいるのに、私にはチャイも出さず、しかも座る場所もないのです。

時間はすでに30分を経過しました。これは怒るしかないでしょう。

私は少し声を荒げて「どーなってんだよ!えっ!」と言いました。

するとすぐに私にも席が与えられ、目の前にチャイが運ばれて来ました。

なんだ今さら・・・チャイくらいもっと早く持って来なちゃい。

私はチャイを飲んで少し落ち着きました。
そしてカップを手にぼんやり床を見ておりますと、何かが目の前の床を横切りました。

なんだろう?

と思い、そいつが走り込んだ棚のあたりを見ておりましたら、一匹の薄茶色の小さなネズミが出て来ました。

ネズミは常にせわしなくあたりに気を配りながら、食べ物を探しているようでした。

そのネズミを見ていた私は、東京工業大学の本川達夫教授(もしかしたら字が間違っているかも?)の著わした「ゾウの時間、ネズミの時間」という本を思い出しました。

本川氏の説によりますと、寿命の短いネズミも寿命の長いゾウも、その一生に脈打つ心臓の鼓動数はほぼ同じで、彼ら固有の時間的観念で見たそれぞれの一生は同じ内容なのである、とそんな内容でした。(たぶん)

それを思い出しながら、もう一度せわしなく動き回るネズミを見てみますと、自分も結局このネズミのようにせわしなく動き回っているんだなあ、そしてそれは非常に愚かしいことなのかもしれないなあ、と思った次第なのでした。

さて、品物は本当にきっちり1時間後に到着しました。笑っちゃいます。

さっそく中身を確かめて金を払い、遅れた時間を取り戻そうと、またしても私はネズミの時間に戻り、少し急ぎ足で外に出たのです。

そこに第二次攻撃隊が私を待ち構えていたのです。

私が大きな木の木陰を横切ろうとしたとき、頭になにやら軽い衝撃を感じました。
そして頭のその位置に手を持って行きますと・・・なにやらぐちゃっとしたものが手に着きました・・・

そうです、トリのフンです。

私はあわててティッシュを取り出し手を拭きました。
しかし周りのインド人が見ているようで、すぐに頭を拭くことができませんでした。
そんなところでティッシュで頭を拭いたら「あっ!あいつ頭にトリのフン乗っけてんぞ!あはははは!」と思われてしまいます。事実そうなのですが・・・

私は少し離れたところまで歩き去ったあと、ようやくティッシュで頭を拭いたのです。

あー、早く本格的に頭を洗いてえ~

一日中トリのフンの残骸を頭に乗せたまま、ようやく予定をこなしホテルに戻った私は、さっそくシャワーを浴びることにしました。
ところが毎日ひとつずつ置いてくれているはずの使いきりシャンプーが、今日はありません。

すでに裸になっていた私は、今さらシャンプーを持ってこさせる気にもなれず、仕方なく石鹸で頭をごしごし洗ったのです。

あー、こんなんでちゃんとトリのフンは落ちるかな・・・頭禿げたりしないかな?

と一抹の不安を残してのシャワータイムとなりました。

でも、シャワーのあとはお待ちかねのビールタイムです!やっほぉー!

エアコンのきいた部屋で飲む冷たいビール・・・

しかし今日に限って、ホテルの部屋のエアコンが動かないじゃあありませんか。

エアコンが動かない理由は電圧の不足らしく、電圧安定器スタビライザー君の電圧計が200Vを割り込んだ位置を指しています。

私が察するにこの現象は、気温の上昇でエアコン及び扇風機類の使用が増え、総選挙の影響で巨大スピーカーの使用が増え、従って電気の需要が極端に増大したためかと思います。

しかしまた、先日スタビライザーの裏側に逃げ込んだ凶暴ムカデが、電力をエネルギーとして巨大化し、ムカデ改め「ムカデン」となってかつての敵である私の行く手に立ちふさがる可能性も、ここインドでは、決してありえないことではないと、背筋だけは涼しくなった私です。

まあインドですので、停電や断水など別に珍しいことではありません。

周りの住宅などではエアコンはおろか、インド製水冷式クーラーすら朽ち果ててしまっていて、涼を取るのは自然の風のみという家庭も多いことでしょう。

そんな環境でちょっとエアコンが動かないだけで取り乱してはいけません。たまには回りの人々に合わせて自然の風を部屋に入れ、インドを肌で感じようと、私の部屋のほんの小さな窓を開けてみました。

すると窓と隣家のせまいスペースを通り抜け、この部屋にもちゃんと外気が入って来ました。

むむむむむ・・・・

すでに夕刻とはいえ、周りの建物に蓄積された熱も手伝い、室温よりはるかに熱い風がむわぁ~と入ってくるではありませんか。
私はあわてて窓を閉め、ついでにきたないカーテンもぴしゃりと閉めました。

そして室温の上昇はビールの味を引き立たせ、いつもより多い4本のビールを瞬く間に飲んでしまった私なのでした。あじあじ・・・

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今週もようやく半ばを迎え、みなさまもこのメルマガを読む心の余裕が出て来たのではないでしょうか。

現地からのメルマガはあと2回か3回ですが、帰国後もメルマガなどでインドのネタを小出しに・・・惜しげもなく放出していく所存です。

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